脳内出血を越えたら癌だってよ -12ページ目

脳内出血を越えたら癌だってよ

死にかけてる
まじ死にかけてる
シャレになってない

脳内出血を超えたらガン発症ステージ4!
生存目標 2023年6月1日

いよいよ全身麻酔だ。

どんな感じで麻酔が効いていくんだろう。

だんだんと体が動かなくなって音が聞こえなくなるのかな?

話し声だけは聞こえたりするんだろうか?


花輪クン「ガスを吸うとすぐに意識がなくなります」
え?

そんなに簡単?

アセアセ「意識がなくならなかったら嫌ですね」
花輪クン「そんな人は今までに見たことがないですねぇ。私も20数えられなかったかなぁ」
麻酔医が面白そうに言う。
えー?「実習か何かですか?」
花輪クン「いや、私も手術したんですよ」
なぜか少し安心する。経験者の声は重要だ。
枕元に立った看護師が微笑みかけてくる。
ぐすん「終わったら起こしてね」
ジョーイ「起こしますよ」ラブラブ
マスクが顔に被される。

少し息が苦しい。

大きく息を吸い込んで10まで数えない内に意識が途絶えた。

ーーー闇ーーー

次の「瞬間」

いや、まさに意識の中では経過時間ゼロ。
ジョーイ「終わりましたよ」ラブラブ
約束通り看護師が起こしてくれた。

体の周りに沢山の人が立ち働いている気配。
ニコ「ありがとうございます」

てか、本当に終わったの?
反対側から執刀医のドクターが覗き込んできた。
先生「全部終わりましたよ。お疲れさまでした」
ほっこり「ありがとうございました」

 その後時刻を尋ねたような記憶があるけど定かではない。

 麻酔前の看護師のジョーイ「起こしますよ」から4時間程が経過していたそうだ。
 意識のなかでは一瞬。とても何時間も経過していたとは思えないのに全身麻酔ってスゴい。

 全く感覚が無い間にお腹に穴が五個も空けられて内蔵が数百グラム切り取られて繋ぎ合わされた。

 その後何人もの手で持ち上げられてストレッチャーに。

 ガラガラというキャスターの音を聴きながら天井の照明が流れていくのを見ながら無事部屋に戻った。

 

合格めでたしめでたしグッド!

おしまいウシシ