昨年10月、埼玉県入間市の路上で、近くに住む大学3年・佐藤静香さん(当時21歳)が刃物で襲われて殺害された事件で、殺人などの罪に問われた同市の無職・沼田雄介被告(21)の裁判員裁判初公判が29日、さいたま地裁(片山隆夫裁判長)で開かれた。
by スポーツ報知
これはオイラの住まいから自転車範囲で起きたことなんで、とても驚いた事件だ
入間市駅の傍の市街地で、店舗や民家も集中している所なのに、県立高校のグランド裏で人通りが少ない死角エリアでの強行だった
読売新聞の埼玉県西部版ではもっと詳しく出ているが、高校の受験失敗から始まって成績がふるわずに大学でも留年
「誰かを殺して刑務所に行き、つらい社会から隔離されたい」
と考えるようになったという
何という不条理
中学生のころ読んだカミュの「異邦人」の主人公が
「太陽が眩しかったから」
という理由で殺人を犯したと言ったことに、現実を飛躍した大きな違和感を覚えたものだが、その違和感が現実になってしまったという恐怖すら覚える
被害者参加制度を利用して公判に臨んだ被害者の父親が
「助けてと言ったのに何度も刺したのか」
と涙ながらに尋ねたことに対して、被告は
「頭が真っ白になり、早く動かなくなってほしい一心だった」
と供述したそうだ
現実世界では普通に挫折を味わう人が殆どで、皆それなりに折り合いをつけて人生を送っているものだが、まるで展開に満足できなかったゲームをあえてゲーム機のリセットで終わらせて再ゲームをしようとするような安易な犯行に、戦慄を覚える
彼に更生は可能なのだろうか?
正当な償いをすることができるのだろうか?
甚だしく疑問だ