同様の後遺症に悩まされている人は多いと思うんだけど、オイラは脳内出血の発症後は『会話を聞くのが苦痛』だった
一対一で話をするならまだいいのだけど、テレビ番組で何人もの出演者が話しているものなど、その場にいるのがいたたまれないような感じだった
家族がそんな番組を見ていると、その場を離れてしまうほど
実は、入院中も病室のテレビから流れる音声がうるさくて、ニュース番組すら観ることができなかった
それでも、何にも聞こえないばかりだと退屈するんで、放送大学なんかをBGMにしたりしていた。
英語の番組みたいに、少し聞きとれそうなのもダメ
フランス語講座とかスペイン語会話のように、全く意味の取れない番組ならOKだし、素粒子物理学とか経済学概論とかみたいな、聞いたってわけが判んない言葉が羅列されてるのならセーフ
でも、この一カ月くらいは、多少は耳から入る言葉が苦痛でなくなってきた気がする。
もちろん、いきなりフランス語が聞きとれるるようになったとか、素粒子物理を理解したとかではない。
別に会話の脳トレみたいな物や、バラエティー番組を我慢して観る修行をしたわけじゃないんだけど、「話し言葉が脳をかき乱さなくなった」気がする
同病の履歴が有る皆さん
これって、うれしいと思いません?
何だか、一歩か半歩、元の脳みそに近づいた気がするんだよね。
失語には色々あって、聞いたことが理解できないけど、読んで理解するのはOKってのも有るらしい
オイラの場合は、頭の中の言葉が意味を持った言葉として口から出て来ないことが有った(倒れた時)し、その後も言葉を意味を持った情報として理解するのが難しい場面も有ったんだけど、発症後二年で少しは回復したって事だろうか?
気を抜くと会話が支離滅裂に発散しそうな状況が恐ろしかったんだよね
うーん
きっと、同じような状況になったことのない「一般人」には、この恐怖は理解できないと思うけど