(写真は防災士会のHPより。これも、自腹で買うらしい)
初めて聞いた、そんな会

その講習の講師を務めてくれた方は、実際に釜石の被災現場を視察してきたそうだが、そこの小中学生の生存率が99.8%
地震発生時、以前より群馬大学の片田敏孝教授より防災教育を受けていた釜石東中学校の生徒たちは、その防災教育の成果を発揮して、いち早く避難を開始。
しかも、予定していた避難場所にたどり着いただけでなく、その後も状況に応じて二度避難場所を変更し、経路にいた他の子供たちや一般市民も一緒に逃げて多くの人々が助かることになったという。
しかし、後に「釜石の奇跡」と呼ばれるこのことを、当事者たちは
「奇跡でもなんでもない。普段の訓練どおりに行動しただけ」
と語っている。
確かに、その通りだ。しかし、これだけの災害で、実証されたとは、その訓練・教育が本当に実践的なものだったということだろう。
片田教授は、防災教育の総仕上げに、こんな事を伝えたという
「ハザードマップを信じるな」

最近はどの自治体でも、実情に応じたハザードマップを作っているし、学校などでの教育・訓練でも、それを基にすることになると思うんだが、あくまでも、それは想定でしかない。
この「釜石の奇跡」で有名になった釜石東中学校は、ハザードマップでは危険地帯の外側にあった。
しかし、情報と状況に応じて避難を続けたおかげで、自分たちの学校だけでなく、最初に考えて居た避難場所さえも津波で浸水するという状況を切り抜けることが出来た。
中央防災会議専門調査会の報告書では
「従来の想定によるハザードマップが安心材料となり、それを超えた今回の津波に於いて被害を拡大させた可能性がある」
とまで言っている。
(報告書27ページ)
震災から1千日になる今、改めて考えておきたいことだろうね。
犠牲になった方々の冥福を、改めて祈ります。
参考リンク
シンサイミライ学校(NHK)
阪神・淡路大震災が契機になって出来たコンテンツということだが、あの日の朝は関東でも大きな揺れで目が覚めたくらいだった。
子供から大人まで必見のコンテンツだと思う。

