何だか字数の制限できのうはうまくUpできなかったので、再度挑戦
脳血管造影検査の前の日のこと・・・
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いよいよ翌日が検査だと言う夜。
一人のナースがやってきて尋ねた。
「Sさん、もうテイモウしましたか?」
「いえ、まだ何もやっていません」
「・・・・・」困った表情のナースにこちらも困ってしまった。
明日の朝の検査だから、今日中に剃毛するはずなんだけれども、何も言われていなかったからだ。
しかも、朝一の予定にキャンセルが入って一番乗りに繰り上げ。
こちらから尋ねればいいのかもしれないけど、こう言うのって、さすがに聞きづらい。
一日中駆け回ってるナースをナースコールで呼び出して、
「テイモウしないんですか?」
とか
「毛を剃らなきゃいけないんですけど」
なんて、気弱なおじさんにはちょっと言えない。
視線が怖いし、光よりも早いというナースの情報伝達網が怖い。
「あのオヤジさぁ・・・」
なんて話が広がったら、明日から誰も来てくれなくなるかもしれない。
ま、結局ナースは部屋を出て行ったが、しばらく経ってからまたやってくると、風呂場で剃るようにとの指示。
「あの、自分でやるんですか?」
と訊いてみると、
「そうです」
とにべもない答。
いや、別に変なこと期待してた訳じゃないし、ただやったこと無かったから訊いただけですから
。もっとも、ごく普通の仕事としてやっているらしいので、「手伝いますよ」とか言ってくれてもWelcomeだったのだけれどね。
渡されたのは、無駄毛等を処理するための女性用の電動シェーバーだった。
安全剃刀かなんかでジョリジョリするのかと思っていたので、ちょっと安心した。
普通にひげを剃ったって、顎や鼻の下を切って血を出したりするのだ。
あんなとこ剃ってて、血だらけになってナースコールして、風呂場だからって慌てて看護師さんが飛んできて・・・
考えただけでもオゾマシイ状況だ。

そして、超光速の情報伝達網が
ナースルームで笑い死ぬナースが出て、殺人罪で起訴されるかもしれないではないか。
いや、ちょっと落ち着け。

普通に髪と体を洗い、では、いよいよテイモウである。
何でもカテーテルを入れるときには、ガムテープみたいなので固定するらしく、毛が残っていると術後にはがす時に相当痛いらしい。

いや、これも想像したくないなぁ。

だから、しっかりと剃った。
もうお臍のすぐ下からぐるりと180度。
右も左も前も後ろも。
もちろん、口を衝いて出るのは、懐かしいマドンナのあの曲だ。今歌わないで、いつ歌うと言うのだ。

それにしても、量が多い。
もしも移植技術が進化して、自分の毛を下から頭に移植できるようになったら、この世に禿頭何て無くなるね。
毎朝のセットはかなり大変だとは思うけれど。
頑張って剃るんだけれど終わらない
「もしも、途中で充電切れになったらどうなるんだろう?」

恐ろしい悪夢が頭をよぎる。
深山に分け入って俗世を離れて修行をするために、片眉だけを落とす人がいると言う。
私の場合は別の部分を半分剃るわけだが、誰も修行のためとは思ってくれないだろう。
そんなアホなことを考えながらも、しっかりと徹底的にやっていたら、外から声をかけられた。
「Sさん。大丈夫ですか?」
「あ、大丈夫です」
「ちょっと、確認させてもらいますね」ヾ(;´▽`A``アセアセ
剃ってる最中に確認しに来るなんて、思ってもいなかった。
て、いつなら確認しに来てほしいという訳でもないが、こ、心の準備が・・・
相手はナース
だし、オムツ期から正面突破で晒しているわけなので、ごくごく自然体で良いとは思うのだが、何しろマドンナ状態だから、「さぁどうぞチェックしてください」とばかりに立ってお迎えするのもどんなものか。「お前は何が見せたかったんだ」
と批判を浴びるに違いない。またもやナースルームで(以下略)
かと言って、手で隠しながらってのもかえって卑猥だ。
取り敢えず、自分の物を脚の間に隠して、毛を剃った部分のみが見えるようにして彼女を待った。

男性ならきっと小学校の時にやったことが有るだろう「おんなのこー」ってやつだ。(本当、男子小学生ってバカだったなぁ)
いや、今考えると、思いつく中で最もアホな見せ方だなぁ。

「失礼しまーす
」入ってきたのは、上のマドンナの曲の頃には生まれて無かったかもと思える若いナース。
一瞬私の方に目を向けると
、少し噴き出して目をそらした。
「こんなので大丈夫ですか?」
「・・・あ、大丈夫。十分です
」やっぱり、普通に見せた方が良かったのかなぁ?
かえってヘンナオジサン度が増したかもしれないなぁ。
しかし、何で噴き出したのかは後になって判明。
こんなに全部剃らなくても良かったんだね。
カテーテルを入れるところは決まってるわけだから、全然関係ないところまで表も裏も剃る必要は無いんだ。



説明の時に来てくれたナース
に見とれて、しっかりと説明を聞いてなかった天罰が下ったと言うべきかもしれない。