アンドロイドは電気羊の夢をみるか
いわずと知れた、フィリップ・K・ディックの小説の題名だ。
小説を読んだことがない人でも、これを原作にしたブレードランナーという映画は知っているかもしれない。
原題は
Do Androids Dream of Electric Sheep?
文字通り、中学生で出てくるような単純な疑問文だけど、「Dream of ~」に注目すると、「夢をみる」という意味だけではなく、願望を現す「夢見る」ということだとも考えられる。
例えば、Google翻訳では、このように出てくる
ただのオイラの誤訳か?
でも、ブレードランナーに出てくるアンドロイドたちの哀しさは、舞台になる近未来の時代背景を考えると、ただ単に「電気羊の夢をみる」と言うよりも、「電気羊を夢見る」としたほうがいい気がする。
あんまり書くとネタばれになるけど、最後の雨のシーンなんか、余りにも印象的だ。
ルトガー・ハウアーの姿に涙が止まらないのは、後遺症のためだけじゃないと思うな。
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実は、この数ヶ月、よく夢をみる。
別に、オイラがアンドロイドだって訳じゃないし、電気羊が欲しいって訳でもないけどな。
どれも似たような夢で、自分がどこかに家族と旅行している夢。
不思議なことに、出てくる子供達は、まだ小学校になっているかいないかくらい。
でも、自分の年は、今のままくたびれた半世紀もの。
時によっては、毎日のように見てしまったりする。
ほんの数十分間の転寝の間にも、そんな夢を見ることもある。
もしかしたら、今から十数年前の自分に戻ることを、夢見てるんだろうか。
それが、こんな夢になって出てくるんだろうか?
でも、時間を巻き戻すことは出来ない。
そういうことを考えていると、ふと、かなわない夢を実現しようと苦しんでいた、アンドロイドたちの姿が眼に浮かんだ。
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