今日は撮影で釣りにやってきたんだけど、納得いかないのは僕がインドアってイメージで呼ばれたことかな。
結構アウトドアも好きなんだけどな。

「秋月君、それじゃ早速撮り始めるから。」
「はい、よろしくお願いします。」

でも、確かに釣りはやったことないからちゃんと番組成り立つのかな。
すごく心配なんだけど。


~30分経過~


「釣りって忍耐の必要なスポーツって聞いたことあるんですけど、まさにそんな感じがしますね。」
「秋月君は釣り初めてなんだってね。今のところ何の反応もないけど、やっぱりこういうのは楽しくないと思っちゃう?」
「いえそんなことはないです。確かに一人でやっていたら忍耐が必要そうですけど、誰かとこう話をしながらする釣りは楽しいです。」
「そう言ってもらえると嬉しいね。今回は投げ釣りだけど他の釣りにも挑戦してもらいたいな。」
「はい、機会があれば是非またやってみたいと思います。」

~1時間経過~

「お、秋月君当たりがきたんじゃないか。」
「そうみたいです。えっと、こうして……」
「さて、何が釣れたのかな。」
「やりました!初釣りでちゃんと釣れましたよ!」

この魚なんていうんだろ。
少しくらい勉強してきたほうがよかったかな。

「あぁ、これはキスだね。今回の投げ釣りではよく釣れる代表的な魚だよ。」
「へぇーこれがキスなんですね。普段あまり見ない魚ってわからないもんですね。」
「そうそう、だからこそ釣りには楽しみがあるんだ。まだ見ぬ魚を見れるかもしれないって楽しみがね。」
「勉強になりました。」



撮影は無事成功。何も釣れなかったらテレビとして面白さもなくなっちゃうからよかった~。
でも、また釣りはやってみたいなって思う。
やっぱり釣れたときの喜びって大きいもんなんだな。
次は誰かを誘って釣りしたいな。



~Fin~