世間では温暖化どうのこうの言っているはずなんだが……
そんなことは微塵も感じさせない寒さ。
気温もそうだが特に風が冷たいんだよな。
「おはようございます。」
ふーやっぱり事務所は暖かいな。
ん?小鳥さんがいないのに事務所が暖かい?
「あ、プロデューサー。おはようございます。」
「真か、今日はオフなのにどうしたんだ?」
「外で走りこんでたんですけど、寒かったんで少し温まりに来ました。」
流石の真でも寒さには勝てないってことか。
真で無理なら俺はもっと無理だよな。
「プロデューサーとか骨ですから、僕より寒そうですね。」
「うん、はっきり言われるとそれはそれで心に刺さるな。」
「!?」
「どうした真。」
俺の後ろを見て真が固まった。
後ろに何が……
「いいですね!プロデューサーさんは細くて!」
「こ、小鳥さんいたんですか。」
「今来たところです!」
「小鳥さんだって十分細いじゃないですか。スタイル抜群ですよ。」
そうは言ってみたものの小鳥さんの機嫌は直りそうになかった。
うむ、乙女心というのは難しいな……
「小鳥さん、ちょっとコンビニ行ってきます。何か食べますか?」
「肉まんで許してあげます。」
「……真は何かいるか?」
「僕も一緒に行きます。」
というわけで、真と一緒に行くことになったんだが。
アイドルと事務所から出てきてコンビニってなんかまずくないか?
こっちの気なんか知らずに真はすごい上機嫌な笑顔だな。
「いらっしゃいませー。」
とりあえず飲み物と。
まず自分のミルクプロテインを手に取った。
「真は何飲む?」
「僕はアクエリで。」
スポーツする人はスポーツ飲料を飲むってのは本当なのか?
たまたまってわけではなさそうだが、永遠に謎のままになりそうだ。
「真も肉まんでいいか?」
「はい。」
レジで肉まん3つ頼む。
やっぱり寒くなる季節は肉まんだよな。
会計を済ませ袋片手に真と事務所に戻る。
「小鳥さん、買ってきましたよ。」
「ありがとうございます。」
これで少しは機嫌が直ったならいいか。
さて、俺も肉まん食べるか。
「あれ?真?」
「真ちゃんなら会議室のほうに行きましたけど。」
なんで、会議室?不思議に思ったが、真の分が袋に入っているので会議室に向かう。
「遅いですよプロデューサー。」
「遅いといわれてもだなー。」
「早く食べましょうよ。」
まあ、せっかくホカホカの肉まんが冷めきっちゃうともったいないしな。
「ほれ、真の肉まんとアクエリだ。」
「ありがとうございます。」
二人とも飲み物を机に置いて肉まんを二つに割る。
すると、真が割った肉まん半分をさらに半分にして俺の口元に持ってくる。
「プロデューサー、あーんしてください。」
「な、なんだ急に。」
「ほら、早くしないと小鳥さんに感づかれちゃいますよ。」
仕方ないから口をあける。
真が肉まんを俺の口に入れたところで……
「ちょ、ちょっとプロデューサー!?」
「うん、肉まんはおいしいな。」
「僕の指ごと食べないでくださいよー。」
だったら最初からやらなきゃよかったのに。
「ほら、真も口あけて。」
「え?ぼ、僕もですか。」
「当たり前だろ。あーん。」
しぶしぶ口をあけた真に肉まんを食べさせる。
仕返しといわんばかりに俺の指が噛まれる。
「真、せめて噛むのはなしにしないか?」
「いきなり僕の指ごと食べたプロデューサーが悪いんですよ。」
なんとも平和なやりとりだな。
恥ずかしさもあって体が暑くなってきたな。
(二人だけホカホカどころか熱々じゃない。私の相手はいつ見つかるの……。)
実は最初から見ていた小鳥の心の叫びであった。
そんなことは微塵も感じさせない寒さ。
気温もそうだが特に風が冷たいんだよな。
「おはようございます。」
ふーやっぱり事務所は暖かいな。
ん?小鳥さんがいないのに事務所が暖かい?
「あ、プロデューサー。おはようございます。」
「真か、今日はオフなのにどうしたんだ?」
「外で走りこんでたんですけど、寒かったんで少し温まりに来ました。」
流石の真でも寒さには勝てないってことか。
真で無理なら俺はもっと無理だよな。
「プロデューサーとか骨ですから、僕より寒そうですね。」
「うん、はっきり言われるとそれはそれで心に刺さるな。」
「!?」
「どうした真。」
俺の後ろを見て真が固まった。
後ろに何が……
「いいですね!プロデューサーさんは細くて!」
「こ、小鳥さんいたんですか。」
「今来たところです!」
「小鳥さんだって十分細いじゃないですか。スタイル抜群ですよ。」
そうは言ってみたものの小鳥さんの機嫌は直りそうになかった。
うむ、乙女心というのは難しいな……
「小鳥さん、ちょっとコンビニ行ってきます。何か食べますか?」
「肉まんで許してあげます。」
「……真は何かいるか?」
「僕も一緒に行きます。」
というわけで、真と一緒に行くことになったんだが。
アイドルと事務所から出てきてコンビニってなんかまずくないか?
こっちの気なんか知らずに真はすごい上機嫌な笑顔だな。
「いらっしゃいませー。」
とりあえず飲み物と。
まず自分のミルクプロテインを手に取った。
「真は何飲む?」
「僕はアクエリで。」
スポーツする人はスポーツ飲料を飲むってのは本当なのか?
たまたまってわけではなさそうだが、永遠に謎のままになりそうだ。
「真も肉まんでいいか?」
「はい。」
レジで肉まん3つ頼む。
やっぱり寒くなる季節は肉まんだよな。
会計を済ませ袋片手に真と事務所に戻る。
「小鳥さん、買ってきましたよ。」
「ありがとうございます。」
これで少しは機嫌が直ったならいいか。
さて、俺も肉まん食べるか。
「あれ?真?」
「真ちゃんなら会議室のほうに行きましたけど。」
なんで、会議室?不思議に思ったが、真の分が袋に入っているので会議室に向かう。
「遅いですよプロデューサー。」
「遅いといわれてもだなー。」
「早く食べましょうよ。」
まあ、せっかくホカホカの肉まんが冷めきっちゃうともったいないしな。
「ほれ、真の肉まんとアクエリだ。」
「ありがとうございます。」
二人とも飲み物を机に置いて肉まんを二つに割る。
すると、真が割った肉まん半分をさらに半分にして俺の口元に持ってくる。
「プロデューサー、あーんしてください。」
「な、なんだ急に。」
「ほら、早くしないと小鳥さんに感づかれちゃいますよ。」
仕方ないから口をあける。
真が肉まんを俺の口に入れたところで……
「ちょ、ちょっとプロデューサー!?」
「うん、肉まんはおいしいな。」
「僕の指ごと食べないでくださいよー。」
だったら最初からやらなきゃよかったのに。
「ほら、真も口あけて。」
「え?ぼ、僕もですか。」
「当たり前だろ。あーん。」
しぶしぶ口をあけた真に肉まんを食べさせる。
仕返しといわんばかりに俺の指が噛まれる。
「真、せめて噛むのはなしにしないか?」
「いきなり僕の指ごと食べたプロデューサーが悪いんですよ。」
なんとも平和なやりとりだな。
恥ずかしさもあって体が暑くなってきたな。
(二人だけホカホカどころか熱々じゃない。私の相手はいつ見つかるの……。)
実は最初から見ていた小鳥の心の叫びであった。