夏日のシカゴランドからこんにちは。
暖かいのは嬉しいのですが、
体が甘やかされた分
明日からの寒さに順応できるのか心配です。
さて、ダンサーインザダークという映画を
ご存知ですか?
最近何かの話から、
この映画に話が及び、
あれほど観た後depressingになる映画はない、
とか
見たことを後悔した、
とか
ネガティブな感想をお持ちの方が多いようで。
私も見た当時(まだ学生でした)
世の中を上手く立ち回れない不器用な主人公に
単純にイライラしました。
しかし改めてリビューなどを読んでみると
新たな着眼点に気付かされたり。
自分も歳をとって、
人間ではないけど育児する身となり
思うことも昔とは変わりますね。
そんな中の一つが…
あ、ネタバレを含むので
ストーリーの結末を知りたくない方は
この先は読まない方が良いかもしれません。
では改めて、その一つというのが、
「主人公は子供第一なのに、
当の子供に対して案外冷たいので
矛盾を感じる」
というレビューに対して思ったことで、
主人公は息子の手術が上手く終わった後
そもそも自害するつもりだったのではないか
と思ったんです。
視力を失い、仕事もできず、
息子の負担になるなら
自分はいない方がいいかも、と。
裁判で争わなかったのもそのため。
絆が強かったら
息子が母親を失った喪失感が強くなってしまう。
なので敢えて冷た目に接していたのではないかと。
そう考えると、
主人公は不器用などころか
全てを用意周到に準備して進めていたのではないか
と思えてくるんです。
見てもまたイライラするだけだから
もう見ることはないと思った映画ですが、
記憶もだいぶ曖昧になっているので、
推測の検証のためにまた見てみようかなと思っています。