私が初めて純豆腐鍋(スンドゥブチゲ)を食べたのは
忘れもしない
1996年の11月でした。

サンクスギビングに
LAに住む友人を訪ねた際、
この友人が
コリアンタウンのお店で食べさせてくれたのが
純豆腐鍋でした。

あまりにハマり、
10日位の滞在期間中
もう2回連れて行ってもらったほど。

このお店、
ウェイターのいるシーティングスタイルの店なのに、
メニューは短冊に書いて壁に貼ってあるだけで、
しかも
全てハングル。

ウェイター、ウェイトレスも英語を話さないので
(オバチャンが殆どで、英語を話せないっぽい)
何があるのか全く分からない。

友人に聞くと、
「純豆腐鍋以外はそれほど美味しくないから
他の食べたいんだったら別のお店に行こう」
という。

まあ、純豆腐鍋のために来てるので、
3回とも純豆腐鍋を食べましたが。

ちょっと記憶が美化されている可能性はありますが、
これまでの人生で、
あそこの純豆腐鍋がダントツで美味しかった。

その後、
NY、ボストン、DC、ソウル、東京、大阪と、
いく先々の韓国料理店で試しましたが、
LAのあのお店を超えるものには出会えず。

そして、シカゴはというと…
全然土俵入りすらどうかという感じ。
日本食材店が集まる辺りに
純豆腐鍋専門店もありますが
何かが足りない、と感じてしまう。
やはり海がないから、
出汁が足りないのか…。

そんな純豆腐鍋難民だった私に
一筋の光がさした。

それがこれ

純豆腐鍋の素。

私は韓国食材店で買いましたが
日本食材店でも扱っているっぽい。

パッケージの中には
スープベースと写真の豆腐が入っています。

私はここに、
ネギ、きのこ、
トレジョの冷凍シーフードメドレー(エビ、イカ、帆立)
を追加で入れて、最後に卵を落としました。

正直、
前出の純豆腐鍋専門店のシーフード味より
美味しいと思った。
そしてコスパも間違いなく自作のが良いはず。

そんな訳で、
シカゴランドでは
この純豆腐鍋の素さえあれば
家で作って食べるのが一番という結論に至りました。

次なる奇跡の出会いがあるまで、
純豆腐鍋難民はひとまず卒業します。

*おしまい*