あくまで個人的な意見ですが、
アイスクリーム屋って、
平和を象徴するビジネスだと思う。
人々が戦火に逃げまどう状況や、
物凄い不況では
ビジネスにならないと思うから。
ある意味、ラグジュアリー
それでいて、
持つ者も、持たざる者にも
平等にハッピーな時間、空間をくれる。
すごいな、私。
どんな哲学者にも負けない位
アイスクリーム屋ビジネスを語ってしまった。
さて、
そんな幸せ空間のはずのアイスクリーム屋で、
実は先日こんなことがありました。
コロナ予防のため、
入店人数が規制されていて、
私が着いた時には
ティーンの息子とその母親、
単独のおばさん
が入店を待っていた。
私がおばさんの後ろに並んだ辺りから、
このおばさんと
近くにいた6人位の団体との間に
いやーな空気が流れ始めた。
それ以前のやりとりはその場にいなかったので
見たわけではありませんが、
両者の言葉から察するにこうです。
おばさんが入店の列に並び始めた時、
その団体は入店するドアの近くでアイスを食べていた。
(アイス屋からの出口は入口とは異なる)
おばさんは、並んでいる自分からその団体が近かったので、
もっとドアから離れた所で
(=自分からもっと遠くに行って)
食べる様に
注意したっぽい。
その発言がカンに触った団体の面々。
おばさんに食ってかかった。
おばさんは見た感じ白人系、
団体は中東系の女性達であった。
私が並び始めた頃は
コロナが、とか、
ソーシャルディスタンスが、とか
いう話だったのが、
なぜかそのうち
ここにもカレンが出たわ!
とか始まって、
仲裁に入った店長らしき男性にまで
「特定の人種の肩を持つのか!」
とか。
おばさんはおばさんで、
「動画に撮りたいなら撮りなさいよ!」
と、よく分からない方向へ…。
平和そのもの
という雰囲気に包まれていたはずのアイス屋の周辺は
一気に険悪な雰囲気に。
最終的には男性が団体に店の付近からの撤去を促し、
男性にぶーたれ始めたおばさんには
「あなたの態度が事態を悪化させた」と一言。
その一言でおばさんも去っていきました。
先頭に並んでいた母息子は嵐の最中
しれっと入店していた様で、
後に残された男性と私。
「すまなかったねえ」と声を掛けてくれた男性ですが、
店内にはまだ入れてくれず、
私はその場に一人取り残されたのでした。
思うに、
おばさんはカレンではなかったと思う。
単に、他人にものを頼んだり、注意したりするのが
下手な人。
不運なことに、今回は相手が異人種の集団だった。
そして、おりしも人種間の諸々に
人々が敏感になっている時期。
おばさんに差別的意図がなかったとしても、
集団の面々は差別を受けたと感じ、
おばさんはおばさんで
意図せず人種差別する人というラベルを貼られた事に
何らかの不満を感じたであろうと思う。
悲しいけれど、
勘違いが生んだこうした記憶は
それぞれの心にアザを残し、
いったん刻まれたアザが癒えるのは
いつになるのか分からない。
もしこれが全員同じ人種だったなら、
もし異人種でも集団ではなかったなら、
おばさんの注意の仕方がきっかけで起きた
単なる口論。
それだけの話だったかもしれない。
本当に難しい。
多民族多人種国家として1世紀以上も存在するのに
いまだにこの社会は融和できてないのです。
メルトもできてないし、サラダにもなれてない。
別盛りのまま。
色々考えることの多い
独立記念日となりそうです。