今回はフランスとポーランドの共同制作映画、Innocentsを見ました。邦題は「夜明けのいのり」というらしいです。
舞台は、第二次大戦終戦直後のポーランド。
終戦時に進駐したソ連軍によって集団レイプされ、その後多くの修道女が妊娠してしまったという事実に基づくお話です。映画は、その修道女たちが出産の時期を迎えた辺りを綴っています。主人公はフランス赤十字でポーランドに来ていたフランス人女性医師。
性的暴行を受けたというだけでも相当なショックなのに、修道女(&修練者)は結果的にその信仰に背いてしまったという苦悩にもさいなまれることになる。
もう、わが身がそうなったらと想像しただけで、辛過ぎて…。
映画内の言語はポーランド語とフランス語です。こちらのDVDだったので英語の字幕が出ましたが、専門用語がやや難しかったです。悲しい物語でありながら、決してお涙頂戴的な映画ではなく、淡々と進む展開。その辺がフランス映画故なのか、また、史実を考慮してのものなのか。
辛い話ですが、歴史を知るきっかけにもなったし、見てよかったと思いました。