最近、興味深い日経の記事を見つけた。
Financial Timesからの転載のようだったけど、
内容はつまるところ、
今後どんどん電気自動車、EVへのシフトが進むと
いわゆる内燃機関の自動車製造業における雇用が
大量に失われることになる
というもの
EVに関しては、環境、新技術、コスト高などの側面が語られがちで、
私自身、雇用という観点は盲点だった。
この記事によれば、
とある内燃機関の自動車の稼働部品は149あるところ、
EVでは24しかなく、
いうなればEVとは
タイヤが付いたコンピューターのようなものなのだという。
外見上は大差のない従来の内燃機関自動車とEVだけど、
実は全く異なるものと考えたほうがよい、と。
単純に考えて、
EVに必要でない部品の製造に携わっていた所は
仕事が無くなる。
そして内燃機関で必要だった保守作業に関しても、
EVでは必要なくなるか、あっても性質が異なったりして、
そこでも雇用が失われる。
EVによって新たに生まれる雇用もあるとはいえ、
喪失される規模に比べれば
はるかに小さいだろうと想像できるし、
喪失される業務に従事していた人たちが
そういった新業務に対応できるかと言えば、
その可能性は非常に低いだろうと思う。
米国内における自動車業界の雇用は約700万人ともいわれる。
EVシフトによって大量に喪失される雇用に対して、
かの大統領はどう出るつもりなのだろうか。
(アメリカで本格的に議論される頃には
もう違う人になっているかもしれないけれど)
日本がかつて携帯電話でそう呼ばれたように、
もしかするとアメリカでは自動車が
ガラパゴス化するかもしれない
そんなことを思った。