先の記事で避難訓練のことを書きましたが、この避難訓練で決定的な日米差みたいなものを感じました。

日本の避難訓練(私の前の職場)では、勤務先から支給された救難リュックを持って避難することになっていました。このリュックには、勤務先が用意したヘルメット、軍手、非常食3日分、飲料水、笛など、避難中またその後のことを考えた物資がつめられていました。

ところが、こちらの避難訓練では何ももたずに手ぶらで避難しなさいと言われていました。特に携帯電話や水分のペットボトルは絶対ダメ!と事前に念押しされていました。
実際に避難訓練本番では、たまたま携帯電話を持ってきてしまったExecutiveが鬼軍曹から大目玉を喰らっていました。どうやら避難時に物を持ってきてはいけない理由は、うっかり落としてそれにつまずいてみんなが怪我をしたり避難経路の邪魔になると困るから、ということらしいのですが、私はいまいち解せませんでした。

避難したら直ぐに家族に無事を知らせたいし、その後食料が乏しくなるのは目に見えている、だから救難リュックに詰めて用意しておくー、というのが日本の考えだと思う。でもアメリカではそういう考えはないのだなーと。
まあ、飛行機も避難する時は手ぶらが鉄則のようだし、「何も持たずに」のほうがもしかすると世界的には多数派なのかもしれない、と思ったり。

個人的にはせめてお財布(現金)、携帯電話、鍵(車&家)だけは持って避難したいと思い、鬼軍曹に見つからない(というより落として周りに迷惑をかけない)ように、服の下にそっと忍ばせられるファニーパックを用意しておこうと思ったのでした。