初挑戦したターキーローストの話の続きです。

++Brine & 味付け++
焼く前日にターキーをパッケージから出し、中に詰まっている内臓と首を取りだし、ターキーを流水で洗う。その後、1ガロンの水に1カップの粗塩を溶かした塩水とともにターキーをBrine bagに入れる。これはターキー肉に水をしみこませ少しでもお肉をしっとりさせるという効果があるらしい。この時、Brine液にスパイスなどを入れて軽く下味をつけることも可とのことで、我が家では生オレンジ、クランベリー缶を入れて甘みをつけてみた。この状態で華氏40度以下で保存とのことで、屋外に一晩放置。(氷点下になる予報の時は屋外はやめた方がいい)
取り出した首と内臓は、使うあてがある人は使い、そうじゃない人は遠慮なく捨ててよしとテレビのクッキング先生が言っていたので、遠慮なく廃棄。お料理上手な人は色々使い道があるのでしょうけど…悲しいかな料理下手。

++Stuffing++
Whole Foods、FDA、USDA等々見てみたけれど、殆どのところがStuffingをターキーの中に詰めて焼くことを推奨していない。というか、入れないことを推奨している。理由は衛生管理の難しさ。もともとStuffingを作ろうと思ってなかったので、お腹は空洞のままで焼くことに。

++焼き方++
焼き上がりがしっとりするとの噂を聞きつけ、当初チーズクロスをかけて焼く方法を考えていたけど、これだとお肉自体の変化が見えなくてちょっとつまらない。ということで、初めての今回はそのまんま焼く方法に変更。
まずBrine液から出したターキーの表面をキッチンペーパーで拭く。溶かしバター、水、Brine液を混ぜたものを刷毛でターキーの表面に塗って、使い捨てアルミパンにラックを載せた上にターキー鎮座。重さに耐えられるようアルミトレーの下には普段使ってる大型のベイクパンを用意。オーブンへ/からの出し入れの際にはこのベイクパンを持つようにすれば底が抜ける心配がありません。
オーブンに入れる前にMeat thermometerを腿の深い(だけど骨に触れない)位置に刺して、いよいよ準備完了。
325度のオーブンで、教科書上では3~3.5時間の焼き時間。その間30分おき位に、表面に塗った液の残りと焼いて出てきた肉汁をBaster(巨大スポイトみたいなの)でお肉の表面にかけるBasting作業。また、手羽の先端や皮のみの薄いところが焦げてきたのでアルミホイルを巻いたり。2時間半経った辺りからは全体にもアルミホイルをかぶせ、ここからはBasting作業はなし。

お肉についてきた説明書によると、太ももの部分で華氏180度になれば出来上がりとのこと。が、3時間半が過ぎても150度台。道は長いなーと思ってもう30分様子を見るもまだやっと160度後半。30分おきにオーブンを開けていたのがよくなかったのか。そして4時間半が経ったところでもまだ173度。どうも気になってネットで調べると、Whole FoodsもUSDAも一番深いところで165度になればOKとしている。…ということは、すでにWell doneだった。

オーブンを止めて、ベイクパンごと取り出し、20分室温で放置。この間に中の肉汁が落ち着くそうです。

++実食++
手羽、足、胸のお肉を切り分けそれぞれ食べてみましたが、どの部位もパサッと感は否めず、そしてとてもしょっぱい。皮に近い部分は特にパサつきが顕著で、一部ジャーキー状になっているところも。180度説に踊らされWell doneしてしまったことが悔やまれます。

++片付け++
食後、骨に残っている身を切り取り、Wishboneを外しました。
結構強烈なグリル臭を放っていたため、さばいた残りの残骸は袋に詰めてさっさとシュートへ。一番汚れがひどいアルミパンは使い捨てなのでこれも袋に入れてごみシュートへ。
が、夜寝る時になって骨でだしを取りたかったことを思い出し、大後悔。

到達温度は165度でOK
パサつき防止に、Oven bagを利用してみるのもいい。←片付けが更に楽になるかも
住戸じゅうに匂いが充満するため、閉じられる扉は必ず閉じておく
骨は忘れずに再利用

++総括++
ターキーは決してとても美味しいものではないと思うけれど、ホリデーの焼きターキーは日本のおせちの様に、味が云々というよりも在ること自体に意義があるといえる。
家族を巻き込んでの「解凍」「漬け込み」「焼き作業」は年に1、2回なら楽しいイベントと考えられないことも無い。あーだこーだ言いながら焼き上がっていくオーブン窓を覗くのも特別感があっていい。

結論としては、その後数日間はターキー料理が食卓に続くことを苦にしなければ、ターキーを焼くというイベントは楽しいものな気がする。
今のところ、また来年のThanksgivingには焼いてみたいと思っている(が、その最中or直後には「もうやらんわ、こんなこと」と思うはず・笑)