10/27のESで手に入れた念願のプライマリカラーのボウル。

それほど見た目に愛着を感じていたわけではないけれど、このボウルセットは(手元の教本によると)「おされパイレックス」*の一番最初の製品とのこと。(教本では、最初の「Opal milk glass with applied colors」と表現されています)
*これ以前にも工業用のミルク色強化ガラス製品は作られていたと思いますが、それとの対比で家庭用のものを「おしゃれパイレックス」と勝手に呼んでいます。
変なこだわりですが、それならばこの原点製品を手に入れてこそ!という思いがありました。
日本にいた時の自分なら、こんな中古品に熱中するなんてとても考えられなかったと思います…(笑)

プライマリカラーの製造が始まったのは1945年。第二次大戦終結の年…。日本の各地が焼け野原になっていた頃かと思うと、複雑な思いは拭えない。
その後1968年まで製造は続き、1969年からは後継のマルチカラーボウルセットが登場しました。ちなみにマルチカラーではMサイズが赤からオレンジに、Lサイズが緑から黄に、LLサイズが黄から緑にそれぞれ変わっています。

プライマリカラーのボウルは1949/50年を境にモールドの形やバックマークが変わったりしています。前出の教本によると、古いモールドは新しいものに比べ底がそり立った感じで、全体に厚みがあり、バックマークにはモデル番号と容量の表記がありません。

さて、ESで我が家にやってきたプライマリボウルは完全セットが1組と地下で見つけたクモ付きの緑色が1こです。
ウキウキ洗浄作業をしていたら、手元の2つの緑色、色も重さも微妙に違うし、バックマークも違う!

せっかくのセット買いなのに間違えた物を組み合わせては元も子もないと、他の色のバックマークも確認。すると、他3色のマークは型番入りの新しいものだったので、緑も型番入りのものをセットに加えました。一安心。

だけど、あくまで自分の印象のレベルですが、もともとセットに入っていたのは古いマークのものだったような気がするんですよね。もしそれが正しいとすると、地下で出会ったクモ付き緑を持ち帰ってなかったら、厳密にはちぐはぐセットになるところでした。