* 【W杯】亡き友に捧げた決勝ゴールとイエローカード イニエスタ♪
7.12 07:49 互いに何度もゴールを襲い合う死闘だった。延長後半11分、セスクのパスを受けたイニエスタは右足を振り抜いた。シュートは遠かったオランダのゴールに突き刺さり、イニエスタはそのままスタンドに駆け出しながらジャージーを脱いだ。規定から、イエローカードは覚悟のうえだった。アンダーシャツには「ダニ・ハルケ 俺たちはいつも一緒だ」と書かれていた。警告を受けても、どうしてもこれを見せたかったのだ。彼に。
エスパニョール主将が急死
ダニエル・ハルケはバルセロナ出身。エスパニョールの主将や、21歳以下のスペイン代表としても活躍した。だが、昨年8月、遠征先のイタリア・フィレンツェのホテルで急死した。急性の心臓疾患、26歳の若さだった。同じバルセロナを本拠地にするエスパニョールの中心選手として、イニエスタやシャビ、プジョルには、おなじみの仲間だった。
決勝ゴールとなる延長後半の得点を決めると、イニエスタは躊躇なくジャージを脱ぎ、左のコーナーポストに向かって駆けだした。主審は当然のように、笛を吹き、イエローカードをかざした。イニエスタには覚悟の警告だったのだろう。カードが飛び交った激しい決勝戦で、イニエスタは1枚も警告を受けていなかった。これが2枚目で退場となったなら、イニエスタもジャージーを脱ぐことはなかったろう。
いや、激しいゲームの中で、このアンダーシャツをみせるために、彼はファールを自重していたのかもしれない。それぐらい、冷静なプレーと、熱いハートを平気で共存させることができる選手だ。
シャビとともに、所属のバルセロナでもスペイン代表でもパスサッカーの中核をなし、時にドリブルで、時に意表をついたミドルシュートで常に相手を脅かしてきた存在。スペインが熱望していたW杯を手にするとともに、友へのメッセージも送ることができた。イニエスタには、思い通りの決勝を戦って「マン・オブ・ザ・マッチ」に輝いたことになる。
試合終了直後のピッチサイド・インタビューでイニエスタは、「優勝についても決勝ゴールについても、言葉が出てこない。これはハルケと、家族と、仲間がもたらしてくれたものだ」と話した。
http://sankei.jp.msn.com/topics/sports/13352/spt13352-t.htm
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