バックミンスター・フラーを知ってから -2ページ目

対極

ある働きのベクトルから生じるプリセッションは一つではない。

時には互いに反する方向にプリセッションの働きは生じる場合がある。

インターネットの世界的な発達は、様々なプリセッションのベクトルを生じさせた。

一つは多くの人に世界を全体的に見ることを可能にした働き
その対極にあるプリセッションは、極少数の存在が、世界中の
人間の思考を監視しうる経路を手に入れることを可能にしたこと

どちら側にもプリセッションは働いている。
それどころか、3次元で360°切れ目なくプリセッションは
発生している。

貨幣と富

貨幣と富の概念の間違いが、現在の社会の問題の根源にあるように思う。

フラーの言った、彼の言う「富」、つまりそれ自体が人間の生存、繁栄に役立つもの
と言う概念を共有する人口が増えれば増えるほど、今までの欺瞞は露わにならざるを
得なくなる。

私には、現在のマスコミで決まりきった建て前である欺瞞は
ウェブの個同士のコミュニケーションの増大の前に、崩壊寸前のようにも思える。

そして、それを一度で核心を理解させるのは、芸術と技術と科学を
一体化した、新しい何らかのアイコン、若しくはそれを作成する人だろうと思える。

成長

子供が圧倒的なスピードでドンドン成長するのは

世界を、宇宙を信頼しているからだろう。

大人の成長スピードが一般的に鈍化、もしくは停滞、退化するのは

宇宙への信頼が減少、もしくは不信にとって変わられるからだろう。

信頼すれば、行動し、不信に捕らわれるほど滞留する。

不信は自らへも向けられる、この場合の自分はたった今までの過去の自分だ。

そして過去の自分も、他者としての「世界」に含まれる。

自分を信じられないというのは、自分という他者を信じられないということだ。