続きです。


13:30 

内診。子宮口が全開になったらしい。


想像以上に早く開いたことに、スンッと冷静になる。頭が12センチ先まで降りて来てると言われる。


さらに「ちょっと早いけど分娩室に移動しよう」と言われ、ナースコールで分娩室の準備をお願いしてる姿を見て嬉しさMAXになる。歩いて分娩室に向かう。


分娩台に上る直前に強い波が到来。

分娩台の手すりにしがみつきながら、フンヌッッッ!!!!!とつま先立ちでいきみを逃すと「そんな逃し方あるのかwww」とつっこまれる。


さあ、ついに分娩台!!!!!!!!

嬉々としてササッと上がる。


喉が渇いたのでペットボトルを持ってきてもらう。

ストロー付キャップを持っていたのに装着していなかった自分、バカすぎる!助産師さんがストローをさして飲ませてくれた。情けない


そこから何度かいきみのがしをする。けど、そろそろできなくなってきたのがわかって、「ハァァァァン!」と力を発声に注ぐことに。ソフロロジーなどはもう忘れた。


「自然に力が入っちゃうのは仕方ない!」とかなぐさめられるけど、「そんなこと言ったらいきみ逃す気持ちが無くなってしまうじゃん!!!」と心の中でしばらく反抗。

でも逃せなくて、そこそいきむ

と、パンッ!と破水。

「んー!!!腹圧で!破水!はぁ!なるほどぉ!」とやたら関心する。羊水が出てくるのが分かって、あーこの感覚ね……2月のお産を思い出す。


ここで酸素マスクを付けられたので、呼吸が上手くいってないのかと不安になる。


「もんちゃん大丈夫かな、ごめんよ!!あと少し待ってて!!!」の気持ちで、なるべくいきみ逃そうとする。


内診で「ゴルフボールくらい頭が見えてる」と言われる。破水したからか、助産師さんがPHSで主治医を呼んでいる。お産のフィナーレを察する。


すぐに主治医チームがニコニコしながら登場。

主治医の笑顔になぜかたまらなく癒される。


久々に会う副主治医が、「よく高位破水に気付いてくれましたね!本当に良かったです。ゴールはすぐそこですよ」とか言ってアゲてくれる。嬉しい!副主治医の胸元のネックレスがいつも可愛いくて今日も可愛い。


どうでもいいけど担当の研修医が今日から変わってイケメンになってて、オッフ...となる(前は女性だった)



その数分後に、


主治医「促進剤あげちゃいましょ〜」


という耳を疑うセリフが聞こえる。このレベルで促進させるって子宮破裂しない?!大丈夫か不安だけど、もはやどうでも良くなる。

たぶん72mlにアップ。


とにかくもういきみを逃しをしてるつもりだけど、吐く途中でお腹に力が「ウンッ!」って入っちゃう。


お腹に力を入れたくなくて、「ハァー!!!」と言いながら身をよじって抵抗しようとする。


病院から貰ったパンフレットに「ハー、ウン、」みたいないきみ方の方法が載っててよく分からなかったけど、自然と「ウンッ」に行き着くもんなんだな?


私が動きまくるせいで、お腹に付けたNSTモニターの計測器がズレまくって心拍が取れなくなるから、主治医がずっと手でお腹に当ててくれてた。主治医〜!!!(好き)


ついに分娩の形にベッドがトランスフォーム。

足が持っていかれ、フットカバーが掛けられる。


レバーも持たせてもらえた。

これが噂のレバーか!!意外と細いけどつかみ心地はいい感じ。しかし、このレバーを持つといきみたい気持ちに拍車が掛かる!これは魔のレバー


いきみ逃ししてるつもりだけど、「ウンッッ」とか言いながら結構力が入っちゃう。息を吐ききりたいのに引っかかる感じだ。


そこへ助産師さんが、


「次の波が来たらいっぱい息を吸って、止めていきむよ!いきむ間は呼吸しない!私を見て、レバーぎゅっと握って!」


と言い出した


「えっ本格的ないきみってやつ?!」


と驚きつつ、次の波で深く息を吸って「んっ!!!!!」といきんでみる。


「じょうず〜!!!」の声に嬉しくなる。(もっと褒めて!)


しかし、なんだか、陣痛の痛みが無くなってきたというか、痛みが「いきみたい」に変わってきた気がして余裕が出てきた。


同じタイミングで、「陣痛のピークは越えましたよ!」と言われて「あ?ほんと?やっぱり?」とちょっと冷静になって、波の間で全力で休憩を取ろうと決める。


レバーを握る力をゆるめて、深呼吸してクターっとする。時間にして2030秒くらいの休み?


休んで蓄えた力で、3回くらいいきむ。

でもなんだか引っかかって出てこれないらしい


最後にトイレに行ってから3時間くらい。

膀胱で産道が狭くなっているといけないから、空にするために導尿されてツーンとする。導尿されてる間も止められないからちょっといきんじゃう。


それでも出て来ず。


副主治医に、「お手伝いでちょっと切るね!麻酔するよ!」と言われ、波のない時にチクっと打たれる。


が、、、麻酔がやたらと痛い!!!


せっかくの休み時間なのに!!痛い!!!

なんてことをしてくれるんだ!!泣


しかもその間に波がきて、これがいきんでいいのか悪いのか分からず、中途半端ないきみをしてしまう。


「いきむならいきんで!」と言われるけど、

「いや、なんか処置してんじゃん!!!」と心の中でモヤつく。


次の波がきて、では早速いきむぜ〜〜!!!

といきんでみたら、


バチン!バチン!と2回音がする。

あー、いきんでる時に切るってことか!と納得。

教えてよー!(ただの予習不足)


しかし、股を切る音、エグすぎるがな!!

バチンて!!


頭がだいぶ見えていて、髪の毛がフサフサしてるらしい。


「ツルツルじゃないよ!」


とか主治医と助産師達が笑ってるけど、何が面白いのが全く分からなくてちょっとイラつく。髪の毛とかどうでもいい。ツルツルでも可愛いじゃんか!!!



14:00

腹筋が疲れてきた。


最後のそんなに強くないいきみをしたところ、


「あ、はい!もういいよー」と言われ、


直後、


ヌルッ、


スポーン!


自分から見て斜め左上に、薄紫色のかたまりが登場した。


で、でかい!!!!


「ブェッゲッポゲポ!!


ピギャーーー!!!」


うわー!!!


赤ちゃんだーー!!!


泣いてるーー!!!!


「ゲポォゲポフェッ、ピギャッ、ゲポォガラガラふぎゃーーー!!!ゲポォ!!!」


「わぁ…………!!!!泣」


「なんだか!やたらと!ゲポゲポしてませんか?!」


「羊水をいっぱい飲んでますね。うがいしながら出てきましたね」


「はあ!!!なるほど!!!」


はー、


産めたっぽい………!!!!!


信じられない……


へその緒を切って、身体をキレイにしてもらって、一瞬だけ触らせてもらえた。


おそるおそるほっぺを触ると、ふやふやであたたかい!感極まり度が最高潮に達して涙が止まらない。


なんて!!!!かわいいの〜〜!!!!


破水から5日経ってるから、感染症の血液検査して、小児科の先生にチェックしてもらって、それでOKが出れば後で抱っこできるとのこと。


もし感染してたり問題があったりすると、NICUでの預かりになると言われ、心配しながらしばし待つ。


そこへ主治医がふわふわとやってきて、「スマホで赤ちゃんの写真撮ってきます♪」と言ってくれたので預ける。


その間に私は胎盤と切った股の処理。


胎盤とかを出し切るために陣痛促進剤は地味にまだ続いているけど痛くない(なぜ?)


胎盤も引っ張られたけど出すときは全く痛くなかったし、意外とドゥルンみたいな感覚も無かった。ニュッみたいな。


「念のために胎盤見ていいですか?」と助産師さんに聞いたら「え、まぁ、、、見れますけど…………」みたいな反応で結局見せてもらえず。(一旦冷凍するとか言ってたような

へその緒はもらえるし、まあいいか…



辛かったのが股の処理。

麻酔してくれたはずなのにめっちゃ痛い。

「はい、縫ってまーす!」といったえげつない感覚…


糸を引くときの糸の長さとか分かるし、どこを縫ってるのか分かる。会陰縫合って、麻酔すれば痛くないんじゃなかったの


痛みを伝えて麻酔をチクッと追加してもらうけど、それでも痛くて「ん!」とか言いながら動いちゃう。


「完全に痛みを無くすのはできないんですよ〜」とか言われる。でもあれ、ほぼ麻酔が効いてないのでは…?!


主治医がもんちゃんの写真と動画まで撮って帰ってきてくれて感激する。めちゃくちゃ赤ちゃんじゃないですか…(当たり前だけどそういう感想だった)


股を縫われながら、両家に出産の連絡をLINEする。

両家とも即レスだった。

待たせたな……


隣の部屋からずっと「ビャーッ!!」と泣いてる声がして嬉しい。元気そうだ。


しかし、股の処理、長い!!いつまでやるの?!


研修医に説明しながらやっているけど、痛いせいかやたら長く感じられる。2〜3センチくらい切ったらしい。溶ける糸でギュウギュウに縫ったけど、あまりに痛かったら退院直前に抜糸できると言われる。(痛すぎて今日抜糸してきました…)


やっと終わって、最後は肛門に指を軽く突っ込まれ、ギュッて力を入れて終わり。肛門が生きてるかの確認?


その後は子宮の戻りと出血量の確認。


胸の下まで来ていた子宮は、おへその下まで縮んで戻っていた!(お腹を押して一緒に確かめた)


こんなに短時間でここまで戻るなんてすごい!テニスボールくらいの硬さになってるから大丈夫らしい。


子宮よ、ありがとう!!!

ポンコツって言ってゴメン、頑張ったね。


ココでやっと促進剤の点滴が終了。


すごい力でレバーを握ってたから、針を入れてるところから点滴漏れしていて、派手にもっこり腫れてた。助産師さんに「切迫入院の時も頑張ったもんねぇ」と慰められる。


のちにお世話になった看護師さんや助産師さん達が会いに来てくれたり、おめでとうと声をかけてくれたりした。点滴の愚痴ばかり言ってごめんなさい。


身体を転がされて、産前のブルーの服産後のピンクの服に着替える。入院中にずっと憧れていたピンクの服、やたらと感慨深い。


それから病室に着いた時、付き添いの助産師さんが

「やったぞー!産んで帰ってきたぞー!!」と言いながらドアを開けてくれて、私もヘロヘロの声で「産んだぞーー!!!」と言ったりした。


はー、産んだ。


お産が終わった。


促進剤から3時間程度の出産


2月のお産の所要時間とほぼ同じだし、

2人とも外に出てきた時刻がほぼ同じ。

私の身体はそういう体質なんだろうなぁ。


まさかまた促進剤で生むことになるとは。

本音を言うと無理矢理出す感じが辛かった。


陣痛に耐えながら2月のお産の記憶がチラチラと頭に出てきて、もんちゃんを出産後に、2月のお産もやっぱりちゃんとお産だったんだなと改めて思った。あの時の自分をギュッとしたい。本当に辛かった。


しかし、こんなに可愛い子がお腹に入っていたなんて…!
未だに信じられない。

身体よ、ありがとう合格