☆過去の記録です

 

 

◆11月16日 10週5日

この日は不妊クリニック最後の日だった。



私の通っていたクリニックでは、着床判定2回、心拍確認2回、ホルモン補充終了後の確認を経てめでたく卒業となる。

 

通院するたびに血液検査をして、着床判定と心拍確認まではHCG(妊娠検査薬に反応するホルモン)とP4(プロゲステロン)とE2(エストラジオール)という、

ざっくりいうと、”妊娠継続に必要なホルモン”がうまく出ているかチェックする。


 

受精卵を戻した移植後から、ウトロゲスタンという、プロゲステロンの膣錠を使って妊娠維持を手伝ってもらった。


当然、このウトロゲスタンを使えばP4が上昇するはずだけど、私の場合むしろ下がるという謎現象により、他の方々よりも長く補充をした。


 

ちなみにE2もなかなか上がらず心配だったけど、

調べたところ100程度あればあまり気にしなくて良い数値のようだったので、気にしないことにした。


 

もう一つ気になるのが心拍数。

元気にピコピコ心臓は動いているけど、198bpmとかなりの速さ。この件について先生に2回質問しましたが「心拍があることが大事。元気だから問題ない。」

とのこと。

 


いやー本当かなーーと思いながらも、

これまで真摯に診察してくれてきた先生だったので、信じることにしました。

 

 

最後の診察でも微妙なホルモン値を叩き出しましたが、先生の「大丈夫ですよ」という笑顔に背中を押されて、思い切って卒業することになった。



私の通っていたクリニックは、成功報酬制のため

最後にドーンとお支払いがある。

 


その額、38万…!

 


当日の診察費あわせて、計40万のお支払い。

 

いやでもカード決済でポイント1万2千円もつくしお得だぞ私!頑張って暗証番号を押すんだ私!と震えながら決済完了。

 


卒業時にこれからの説明を受けたけど、

出産報告よりも流産時の報告についての質問をしつこくしてしまったりした。とにかく妊娠を継続できる自信がなかったから。


 

本当はもう少し通いたかったけど、

地方から新宿まで電車で4時間往復するのも

コロナ的に心配があって、思い切っての判断だった。

 

 

 

 




 

◆11月20日 11週3日

 

市内の産婦人科を受診。


初回の妊婦健診。


なんだかむずかゆい響き…。

 


本当はもう少し後での受診でも良かったけど、心拍が速かったことと、ホルモン値が微妙だった事が気になっていたので、不妊クリニック卒業後の4日後に初診を予約した。


 

初診はとにかくインターネットからの予約になるようだったので、さっそく登録して受診。


新しい施設は毎回緊張する。

道を間違えながらどうにか到着。

  


受付に行くと、


「えっと、、妊婦健診は電話予約ですけど…」


とまさかの一言目。


(いやそんなんどこにも書いてなかったじゃん…と思いながら)謝って、どうにか診てもらえることに。



血圧測定と尿検査、血液検査。

看護師が変わるたびに「妊婦健診は電話予約なんですけどね…」と言われ、その度に謝る。

受診後に改めてウェブを見たところ、コロナでウェブを急いで更新し推敲していない雰囲気。

きっと書き忘れてしまったのでしょう。

どこも大変だよな…。

なんだか申し訳ない気持ちでいざエコーへ。

 



するとすぐに先生が

 


「ちょっと浮腫んでいますね…」と。


 

なんとなく想定していたので、

 


「どれくらいですか?大きそうですか?」

 

と質問するも

 

「んーちょっと大きな病院で診てもらったほうが良いと思う」

 

と言われ、診察で話を聞くことに。

(後で分かったことですが、NTは専門医しか計測できないそうで、きっとこちらの先生はそれを踏まえてあえて言わなかったのだと思う)

 




先生は胎児のシルエットを描き、


・首の後ろに浮腫がある

・この浮腫があると染色体異常の可能性がある


という説明をしてくれました。

 



「紹介状を書くので、そちらを受診してください。

特に問題がなければこちらで健診を続けましょう」と言われ、流されるまま診察が終わった。


 


受付で紹介状を受け取り、約2万円の健診費を払って帰宅。

 

 

あーやっぱりなんか問題があるんだなーと





妙に納得しつつ、

やっと授かったと思ったら、

お別れへのカウントダウンが始まった気がして、

しばらく呆然としていました。