聖霊降臨節 第1日 | J.A.Ludwig(山田康弘)のブログ

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この名は、尊敬する3人の音楽家からお借りしました。

 聖霊降臨の物語は、使徒言行録の第2章にあり、激しい風が吹いてくるような音が天から聞こえ、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、というように、それが激しいものであったとされており、この祝日のためのカンタータのなかでは、「おお永遠の火、おお愛の源よ」BWV34の冒頭と最終合唱曲がそれを最もよく表している。「歌よ、響け」BWV172も祝典的であるが、それ程激しさを伴うものではない。「人もしわれを愛せば、わが言を守らん」BWV59は、編成や構成の点で完成作と見做すには疑問を持たざるを得ないもので、後に改作した同名カンタータBWV74が演奏されている。