顕現節後第3日曜日 | J.A.Ludwig(山田康弘)のブログ

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この名は、尊敬する3人の音楽家からお借りしました。

 顕現節後第3日曜日のテーマは、マタイ8113のイエスが多くの病人を癒された話である。この中に、皮膚病の人が「御心ならば、私を清くすることがおできになります」との言葉があり、これがどのカンタータにも響いているのが、表題を見ても明らかである。「主よ、御心のままに、わが身に為したまえ」BWV73、「わが父の御心のままに常に成らせたまえ」BWV111、「すべてはただ神の御心のままに」BWV72。マタイ受難曲で十字架の死を受け入れようとするときに鳴る「神の御心が常に成就しますように」が複数のカンタータで用いられている。(BWV111では全編のテーマとして)もう1曲、BWV156は、冒頭、オーボエのソロで演奏されるシンフォニアが、一般にはアリオーソとして様々な楽器で演奏され、有名である。(この後、チェンバロ協奏曲ヘ短調の第2楽章にも転用された)続くアリアが「わが片足すでに墓穴に入りぬ」という歌詞で、死に瀕した魂が救いを求める内容である。