新装なった根津美術館に初めて行った。
この上なくなく心地よい気候の中。
暖かな日差しと、心地よい冷たさの残る風。
建築家隈さんの手による、見事な佇まいとしつらえ。
威圧さや、華美な豪奢さがなく
調和に重きを置いた上質さが気持の良い
見事な造り。
観賞する気持ちを整えるそのアプローチ
からホールへ。
新創記念特別展の第5部にあたる
「国宝燕子花図屏風 琳派コレクション」。
充実した展示内容だった。
この数日、体調が良くないのだが
心身の中にふきだまったものが、すっと
抜けていくような感慨。
常設展もゆっくりと見た。
古代中国の美術品を見るにつけ
日本に根付いた美意識との違いが
とても良いコントラストとなり
余韻が再び深みを増していく。
観賞後は、有名な庭を散策。
この天候とあいまって、なんとも心地よい。
見事な陰影。
今回の特別展の内容を今一度確認するような
空間。屏風図を観賞した後には、庭で茶のもてなしを
したとの解説も途中にあったが、なんと贅沢の時間。
散策の合間に、陽が強く照りつけたり
雲間に入ったりと、庭の表情がかわる。
庭の奥の一角に、法界と書かれた石碑が。
ブッダの説いた、「法」を思い出す。
起伏やその大きさ、見事なしつらえ。
水面の美しいこと。
小さなせせらぎの音。
それぞれの庵からの眺めは、美意識そのもの。
五感の再生を感じる。
至上の時間。
また、夏ごろ特別展を見に来たい。










