セ「お母さん、オレ、らじおに出るんだ。」

 な、なんですと!!

セ「ほら、これを見て。」

封筒を差し出されました。
おそるおそる中を見ると・・・


出演するラジオ番組のタイトルと、
出演時間が書かれていました。
そのさらに下段には、インタビュー内容と
本人の字で質問の答えが!!


・出演生徒氏名(役名、学年)

 部長3年 セバスチャン 副部長2年 ○○

・学年ごとの部員数

 3年1名、2年4名

・1年を通しての発表の場を教えて下さい。

 文化祭のステージ

・普段のクラブ活動について

 普段は水曜日と木曜日の週2回練習、夏休み集中練習

・クラブに入った理由は?

 教室でできるクラブだったから。お母さんの意見も
 聞いて決めた。

・クラブ活動を通して得たものは?

 集中力と根気強さ

・卒業後の進路となりたい職業

 専門学校希望、好きな声優や俳優と一緒にバライティ番組に
 タレントとして出たい。

・クラブ活動で困っていること

 音あわせに困ったぐらいで特にありません。

・顧問の先生はどんな先生ですか?

 今までの顧問の先生が転勤でいなくなったので新しい
 ボランティアの先生に習っています。

・部員募集、クラブのPRをどうぞ。

 琴の音色が素晴らしいので、弾きに来てください。



そうかぁ。

専門学校に行って、タレントになりたいのかぁ。

このお話はまだまだ続きますが、ラジオについてはここまで。

聴きたいけど、聴けるかなぁ・・。(T_T)

いや、聴ける環境にいるのだろうか??



障がいをもつ人が

「就職したい!」

と言われたら、
相談されたら、

就労支援担当者が動きます。
就労支援は、知識が必要です。雇用に関する知識です。制度を使いますから、「思い」だけでは走れません。よく食べ、よく寝る人向きの仕事です。繊細な人はダウンします。営業マンにのような仕事もするからです。就労支援担当者は、施設職員の中で唯一スーツを着ています。朝はネクタイを取って、上着を脱いで、送迎バスの介助もします。重い障がいをもつ体の不自由な方々の介助を終えると、ネクタイを締め、上着を来て、会社に行きます。時には「人権」を守るために戦う時もあります。そういう場面に遭遇すると、涼しい顔をしながら心では「怖ぇぇ~~!!」と、叫びたくなります。(稀な例ですが。)そう。ここは大阪、怖い町。(笑)色んな社長さんがいます。色んな職場があります。会社も、採用方法も色々なのです。賃金交渉、労働条件交渉、労働環境交渉など、条件が見えにくい会社とは、当事者に代わって話し合いをもちます。「交渉」と言うのは、「一方的な主張」とは違います。「交渉」は、文字で書くと固いのですが本当は《その地にあった言語》で、《会社や社長に合わせて》を駆使して進めるという意味です。とにかく、当事者に代わって「話す」ことが多い仕事なのです。会社に入ると・・・就労支援担当者は、まず、なんでもやってみます。どんな仕事も可能な限りやってみます。同じ条件で、同じ場所で働いてみないと、伝えることができないからです。だから、まず支援者が「はたらく」を経験します。『僕の歩く道』では、雇用を前提とした試用期間中に、幼馴染の女性が主人公の障害特性を説明するというシーンがありましたが、おそらく第一話で自閉症に対する説明をできるだけ正確に入れたかったという目的があってあのようになったのだと思います。つまり、ドラマ上で「必要な」シーンだったということです。状況自体はフィクションです。実際には、ああいった場面は雇用現場では見られません。自閉症の特性を事細かに、一方的に説明するということは担当者自らが「ちがい」を強調することになるからです。その場の状況や相手の表情を見ながら、『会社で与えられた仕事を遂行する上で』必要な手立ての説明と、休憩時間の過ごし方などの解説はしますが、それもその会社の状況(知的障がい者雇用の経験の有無など)によります。「障害特性を伝えない」という意味ではありません。「障害特性だけを伝える」と、福祉と雇用の間に大きな 溝が出来てしまうのです。温度差によって離職したケースも実際にあります。会社に就職が決まったある方の親御さんが、「うちの子を採用してくださって本当にありがとうございます。 これからも、(自閉症)の雇用枠をもっと拡大して くださいますよう宜しくお願いいたします。」この(自閉症)のところに、(LD)といった言葉も入ります。雇用する側の会社から聞いたお話です。会社の採用担当の方は、こう言われました。「にいさん、うちは(自閉症)だから、(LD)だから 採用したんじゃないんですよ。でも、親御さんは 子どもの障害を理解して、採用されたと思っていらっしゃる。 会社は、仕事をするところなんです。仕事をしてくれるなら 自閉症でもLDでも構わないんです。そんなことは関係ない んです。その人が理解できるように教える工夫だってしますよ。 どうして親御さんはそんなに障害名にこだわるんですか?」働く自閉症(こういう括りは大きらいですが)は、とてもとても多いのです。いえ、自閉症という障がいをもつ人は「はたらく」ことが好きな人が多いのです。「はたらく」は、我々が思っている「働く」とは、また違う意味をもっているのかもしれません。一週間の見通しがあって、するべき仕事があって、お給料がもらえて、お金は趣味に使えて、好きな電車に乗れて・・(モチベーションの高い方が本当に多いのです。)「施設より楽しい。」と言われると、「それでOK!!」と、私は返しています。ちなみにうちは、「就職希望者」は施設内で本人の作業能力を見極めてから、全員企業実習に出ています。とにかく「ほんまもん」で試さないといくら施設内で練習したって意味がないからです。清掃実習を会社で洗車は大型中古車店の中でお菓子はお昼休みに会社で販売急ぎの作業は会社に出向いてこれらを経て、ピン(一人)で会社に実習に行きます。勿論、スタッフも一緒です。職場適応訓練を使ってトライアル雇用を使って数ヶ月かけて、徐々に支援を薄くして、そして、いよいよ本雇用へ。新たな道へ、スタートします。就労支援者は、気持ちに寄り添うということに距離感がなくなると(感情移入し過ぎると)冷静な判断ができなくなります。客観的に物事を見られなくなります。そういう意味も含めて、成人期の支援である就労支援には「社会と向き合えるプロ」が必要だと私は思っています。障害特性を説明し、理解を求め、様々な体験や経験を通してそれぞれの歩幅で成長していく幼児期から徐々にかたちが変わっていくというのが本来の支援のステップであると私は思っています。かたちの変わり方は、それぞれです。「~ねばならない」ではありません。自閉症を克服するという意味でもありません。社会に出るということは、様々な問題が含まれている見えない環境に入るということを意味します。施設や学校と「就職」は違います。『障害特性を理解した上で取り組む』から、『指示された仕事をする(そこには責任と給料が発生する)』に変わっていくのです。そういった理由もあり、就労支援者は施設の指導員とは違った視点と動きを求められます。当事者の障害特性を仕事にうまく繋げることが重要だからです。繋げるとは、「仕事」になっていないといけません。施設職員が思う「できる」とは少し違います。特性を理解するためには、日頃から何が得意か、作業の中で見極める必要もあります。人の多い場所で仕事ができるのか、毎日変わる仕事が可能なのか、「できない」ではなく「できる」を探すのです。だから、就労支援担当者は施設内作業にも入ります。施設職員との温度差を埋めるために。箱の中の職員と、箱なし職員が、手をつなぎ連携をとることが彼ら、彼女らの可能性を引き出すのです。そういうことを地道に何年も続けていると、スタッフ全員が「就労支援」の本当の意味を理解してくれるようになっていました。ありがたや・・最後にもうひとつ。我々は支援に入る前に必ず本人と話し合います。(筆談もします)これは支援者が一方的に就職先を決めつけてしまうのではなく、どういった仕事をしてみたいかという「希望」を聞きながら「自分の得意不得意を知る」ための大切な作業でもあります。求人募集が出る→希望者に知らせる→本人にわかるように仕事の内容や条件、交通手段の説明をする→本人が希望する→履歴書を書く(書けない人は支援する)→面接→合否発表他には、ハローワークに行く→自分で希望職種を探す→窓口に行く相談する→面接日を決めてもらう→面接→合否発表あと、企業実習先を開拓する→希望者は実習へ行く→制度を利用する→試用期間を経て就職(自閉症の方はこのパターンが多い)こういった地道な作業を本人と一緒に繰り返します。「就職」することだけが目的ではありません。目標をもって一緒に考え、チャレンジする。そういったプロセスが大切なのです。プロセスが双方を成長させるのです。継続雇用支援、離職時のフォロー、年齢や環境に合わせた生活支援への引継ぎなど、就労支援にはまだまだ沢山仕事があります。大変ですが、やりがいのある仕事です。ちょっと書きたくなったので、記しておきます。
3072900c.jpg

ヤンボーマーボーストラップ

です。

いいじゃないですか~。

私の携帯にピッタリです。




今日のタイトル、

美しき世界は感謝の心から

というのは、ヤンマーの創業者である
山岡孫吉さんの座右の銘なのだそうです。
情報提供者は、我が支援センターで
働くスタッフのSさんのお母さんである
「ひまわり母」さんから教えていただきました。

本当に素敵な言葉です。

やはり孫吉さんは深い!!