セバスチャンが2泊3日の夏合宿から帰って来ました。
なかなか盛りだくさんな合宿だったようです。

学校から行く宿泊・・・。
何度目になるのかなぁ。

数をこなしたからなのか、
こんなものだと思っているのか、
何にも言わずにフツーに行って、
フツーに帰って来るようになりました。

小学校では事前下見で行く先を撮ってきてもらって
その写真を素に母お手製の「写真付きしおり」を作成。
『見通し』を持参しての参加でした。

中学校では学校が作成した「しおり」+母の手紙で参加
しました。
(手紙の中身は困った時のQ&Aが書かれていました。)
セバスチャンからはお気に入りのテレビ番組録画スケジュール
を書いたメモを預かり、彼が留守の間の録画を依頼されました。


今年は・・・。

何もしていません。
録画もしていません。


《宿泊前の会話》

セ「お母さん、テレビ録画をどうしよう?」

 ん?テレビ?3日間も留守にするんやから録画の
 量も多いんとちゃうん?

セ「うん。たくさんあるよ。」

 帰ってきて3日分見れる?

セ「うーん、そうだなぁ。無理かなぁ。ま、いいか。」

 そうそう。ええんとちゃう?
 あんた、それよりお母さんが教えたネタ、ちゃんと
 練習してる?(ムーディの物真似)

セ「俺はムーディはあまり好きじゃないんだよ。」

 何言うてんの。ネタはひとつでも多い方がいいんよ。
 笑いはとったもん勝ちやで。


《合宿後の会話》

 セバスチャン、合宿どうやった?

セ「うん。楽しかったよ。」

  何が楽しかったん?

セ「カッター(舟こぎ)がよかったよ。」

 ふーん。ほんまにボート好きやなぁ。
 あんなしんどいのがいいの?

セ「うん。おもしろかった。」

 で、ほれ、ほかは?

セ「・・・。あのさぁ。オレ、今テレビ見てるんだよ。
  お母さん、うるさいよ。」

 ちぇっ!!いいよ!!
 教えてくれないならイケボ君に電話して聞くから!!


クラスメートに電話して聞いたところ、結構楽しい
合宿だったとセバスチャンと同じ感想が返ってきました。
セバスチャンの物真似の勝率は5割ぐらいといった
ところでしょうか。(笑)
ムーディはすべって、意外にも教頭先生の物真似が
大うけだったそうです。

「にいさん、セバスチャンな、学校の先生の物真似は
 ほんまにすごいで。そっくりやねん。
 かなりウケてたで。」


これが血か・・・。

私も先生の物真似はよくしてました。(^_^.)


去年の今頃。
進路で悩んで、泣いて、迷って、体調崩してたよね。
思いっきり「自分」がいやになって、
「なんでオレだけ障がい者なんだ!!」
って、私にぶつかってきたよなぁ。


あ!!

あの時も、ボート漕ぎに行ってた!!

ハハ・・。


そうか。


今年はすっきりしてるなぁ、セバスチャン。





 



セバスチャン、君は不可能を可能にしたんだね。

小学5年生の時、当時の担任の先生からの強い後押しが
あって、普通クラスで学ぶ時間を増やしたいと、過去
幼児期に療育を受けていた施設の主治医に相談した時、
勉強よりも障害受容だと、厳しく叱られました。

確かに、セバスチャンは文字は読めても内容や言葉の意味を
を全く理解していませんでした。
読む、記憶する、独り言を繰り返す。
ただそれだけでした。

でも、
本人が「学ぶ」を選んだのです。
先生が、「学ぶ」楽しさを教えたいと言ってくださったのです。

だから、私は先生に任せてみようと思いました。



あれから5年。
色々ありました。

数学以外の全てのテストをクラスで受けることができる
ようになったのは中学3年の3学期の最後のテストからです。
そう。
ついこの間なのです。


彼が今回、自分で決めて、苦しみながら自分なりに勉強して、
臨んだテストは学年で6位でした。

快挙です。

自閉症と軽度知的障害と診断されて、高学年で中度以上に
なると医者から予言されて、思春期は大変なことになると
脅かされて・・・。
とにかく、
希望的なことを言ってもらった記憶がなかったのですが、
そんな面白くない話は「右から左にただ流すだけ」です。

セバスチャンが住むその町で、セバスチャンと向き合って
下さる先生を信じました。



小学校の担任のT先生は、
「すごいわ!セバスチャン!!
 娘と主人にすぐ報告しなくっちゃ!!」

N中学の担任のK先生は、
「ほんまにすごいですねぇ・・・。」

しみじみと褒めて下さいました。


勉強が全てではありません。
きっとつまづくこともあるでしょう。

でも、

私はセバスチャンのど根性が好きです。

ど根性が全てではありません。
ゆったり過ごす選択肢もあります。

でも、

本人が選んだ「今」なのです。


見守りますよ。

これからも。

 


セバスチャンの学校の中間テストが終わりました。
高校に入ってはじめてのテスト。

それはそれはよく勉強していました。
それはそれはうるさかったです。
色んなことを気にして、色んな質問をして、
まぁ、かたちは違えど小1の時も中1の時もそうでした。
毎回1年目にうるさい男なのです。

とにかく。

必死のパッチで勉強していました。


結果やいかに???


な、なんと!!
英語と理科が98点!!
社会が94点!!
苦手だと言っていた情報処理は82点!!
国語は難しかったと言いつつも75点!!

数学は・・・。

42点でした!!
すごい・・・。
カテキョー(家庭教師)パワーだ。


中学校よりも問題は簡単だったから取れた点とはいえ、
それでもよくやった!!
すごいぞ、セバスチャン!!

セ「オレ、大学に進学するんだ。」

な、なんですとーーー!!!

セ「英検も漢字検定も受けるよ。」

ま、まじですかーーー!!!


勉強に目覚めた男、セバスチャン。

君はどこへ向かってるんだ?


まぁええわ。


行けるとこまで、行ってみればええ。





人生は、一度きりやからなぁ。