清門別会@観世能楽堂
三輪を2時間観るのは疲れるのがわかってるので、狂言から入場。
観たことなかった安宅を今月2回観るとは思ってなかったが、三郎太の初役ということで観ることにした。
アイの強力に野村裕基が出ていたが、こちらも初役かもしれない。
1箇所セリフを後ろから教えられていたので、今頃萬斎さんに叱られてるかも知れない。
大鼓の広忠さんも久しぶり。
大鼓では気合いといい音といい間合いといい忠雄さん亡き後、当代一だと思う。
笛も鼓も囃子方は本当に素晴らしかった。
子方は今回も女子だったが、義経らしく凛々しかった。
三郎太だが、弁慶にしては綺麗過ぎる。
発声がまだ鍛えられていないので、声が囃子の気合いに負けていた。
持って生まれた物なので仕方ないが、後30年後にどう化けるか。
宗家が小柄なので、大柄の良い弁慶役になっていればいいと思う。
でも、山伏も含めて良い舞台だったと思う。
ここの舞台の足拍子の音が国立に比べて響かない。
作りなのか踏み方なのかわからないが…。
あと、舞台の隅の方がギシギシ鳴るのも何とかする方が良いと思う。
それにしても、観世能楽堂は松濤に立て直す方が良かったのではないかと思う。
松濤じゃないにしろ、能舞台はコンクリートに囲まれているより、木造の建物の中に作る方が良いに決まっている。