どうやら、母から父へメールで連絡があったようです。


そうして、昼過ぎに父が病院まで車で迎えに来てくれることとなり、

一緒にお墓参りに向かうことになりました。


さらに父からの提案で、都内にある教会へ寄り、お祈りをしたいとのことでした。

父方の家系はある宗派の熱心な信仰家です。


宗教に関してはさまざまなものに対して僕自身はフラットに接しているので

(今度機会があればそれについては書かせてください)、もちろん快諾しました。

だってみなさんも仏教徒じゃないのにお寺とかふつーに行きますよね(笑)? それと一緒。


そして僕は、はじめてその教会に伺うこととなりました。

5年間通っていた大学のある御茶ノ水、

10年以上勤めている今の会社に程近い、秋葉原にその教会はありました。


そこで、驚くことが起こったのです。


なんと、父方の母――つまり僕の祖母がそこにいたのです。


僕の内覧の予定時刻もあり、父も急にこの教会にくることを決めたので、

もちろん約束などがあったわけではありません。

とても小柄な、やさしい雰囲気が全身からでるおばあちゃんでした。

思わず僕から柄にもなく抱きついてしまい、祖母もやさしくそれを受け入れてくれました。


「毎日ね、あなたのことを思ってお祈りしていたのよ。

――でもね、正直Kとは一度も会ったことがなかったから・・・イメージが湧かなくて(笑)」 

そういってかわいく笑う祖母。

「でも本当によかった。これでちゃんと顔を思い浮かべながらお祈りすることができるもの」


この驚きの出会い。

なんといっても、僕にとってははじめて会ったというに等しい祖母です。

神様が引き合わせてくださったとしか思えません。


そうして、僕と父はその後お墓参りへと向かいました。


不思議と、その日の僕は饒舌に、照れて話せなかった父への思いや、

最近読んだ父へのオススメの本、そして宗教論などをその車中で父と交わしました。


そして、2度目のお墓参り。 お墓の中の祖父へ、祖母と引き合わせてくださったことへのお礼を

心の中でのべながら手を合わせさせていただきました。


そうしてお墓参りを終えて、物件の内覧へと向かった僕。


そんなお導きがあったあとに訪れた物件です。

間取り、雰囲気的にも理想の条件を果たしていました。 ――その場ですぐに申し込み。


ふと「あの物件がそろそろ内覧できるんじゃないかな・・・」と、

頭によぎったことからはじまった今日というスピリチュアルな一日。


すべては神様・ご先祖様のお導きがあったとしか僕には思えてなりません。

なんとありがたきことでしょう。



深く深く感謝です。