岡山たねをまもる会 行ってきました。
種子法廃止の勉強から始まった この会 
種と食の話から まずは 学校給食を有機農産物にしよう!という署名を 岡山市 倉敷市で 出そうと いう話になる。

我が家の子どもは そろそろ 給食も終わるけど やっぱり 食べ物が 変わると 人は 変わるような気がするから 子どもたちの給食が 良くなったらいいな。是非 地域でも 変わってほしい。是非 総社市にも 要望したい。

今回は まず 岡山市の学校給食をみんなで良くする会の方を 呼んで 今の現状を聞くことに。

5年ほど前まで 現役の栄養士さんとして 小学校の給食の現場にいた近藤さん 現場から離れても なお 給食を良くする会で 奮闘してます。

そんで 岡山市の給食が 凄かった!

・米 → 岡山市産米
・パン→ 米粉パン(県内米粉20%)
・牛乳→ 県内産
・生野菜→ 県内産、国内産
・冷凍野菜→ 冷凍コーン、冷凍枝豆など 、出来るだけ生野菜を使用
・果物→ 国産。輸入果物は使用しない。冷凍パインは沖縄産。冷凍みかんは 長崎産。
・缶詰(みかん、パイン、桃)→ 輸入のものもあり
・調味料、加工品→ 岡山市学校給食会、岡山県学校給食会が 物資選定委員会(栄養士の代表)を行い、原材料、添加物などを検討して業者や物資を選定し、給食物資に採用
・魚フライ、トンカツ、鶏唐揚げ→ 冷凍加工品は使わず、素材から手作り。
・出汁→ 天然出汁 かつお節、昆布、煮干し、鶏ガラを使用し、各学校で とる。化学調味料は使用しない。


各クラスに ご飯を炊くための ガス台を置いて 給食の時間になると 炊き上がる香りが 漂ってくるなんて 学校もあるとか。匂いといい 炊きたて 地元の美味しいご飯を食べる。

これってさぁー!
岡山市の人 知ってた?
驚くことに これって 教育委員会とか 上からの方針では なくて 現場の栄養士さんたちの頑張りです!
岡山市の小学校 9割が 自校給食
各学校に 栄養士を配置

この↑土台が 岡山市の給食レベルを上げてた!

各校に栄養士が いることで 学校ごとに献立を決められる。食材は、栄養士が 美味しいと思うところを 選べるから 学校行事や地場産の旬に合わせた献立で 食に興味を持たせ 学びを広げることが 出来た。
各校にいるからこそ 目の前の子どもたちに 変なものは 食べさせたくない 美味しいものを食べさせたい って 気持ちと 栄養士同士の連携で 岡山市全体の基準も ググッと上げてきていたのが わかる。上から 言われて こうなった訳じゃない、恐らく 自ら動き 時間を割いて 食材を選び 食の質を上げてきた 愛情いっぱいの栄養士たちが 各所にいたのが 感じられる。子どもと栄養士との交流が 日常にあったからこそ。

こんな栄養士たちに 任せてたら 安心できる。
岡山市 すごいじゃん!
 
ところが…

市は 正規の栄養士は 採用しないと決めた。(2000年)
→ 非正規が 増えていくが これだけの仕事を 低賃金で 責任を持ってできない。重労働ゆえに 栄養士不足になってくる。
→ 1人の栄養士が 掛け持ちをしたり栄養士不在の学校の出現 (2007年)
→献立が 各校で 決められない。食材も 一括購入になる。
2020年には 13校/72校 栄養士不在
更に 今問題なのは

大規模給食給食センター建設計画(2019年12月)


最初は 私 これ 何か 悪いことあるの?
って 思ってた。効率的だし 経済的 給食まとめて作って 運べばいいじゃん!

って 思ってた。

だけど
この 縁の下の力持ちたちの 実績を 聞いた後
いや、違うな とはっきり。
そして 何故か この3年間の調理に関する経費は…

少子化で、岡山市全体の延べ食数は 減少しているのに 民間委託・センターの方が コストが増加している!
もしかして センター方式の方が非効率!?
それなのに 大規模センター方式の理由を効率性や収益性を上げている。2020年2月の市議会では 全ての中学校(現在24校が自校方式)をセンター方式に変えていく考えを示した。

効率を追う落とし穴
災害に 弱い 大型操業
食中毒など 起きれば 大被害に一変 
何より
子どもたちが 自分たちが食べるものを 調理している姿を見れないし  今までのレベルを保つのは難しい。

大事な大事な未来を担う子どもたちの 食事を 効率よく!を1番にして ホントにいいの?

失うものが 多すぎるってこと

あーー!知らなかった。
あーー、勿体ない!こんなに 頑張ってるの 岡山市の お母さんたち 知らないなんて。
自分の子がいく小学校 いつのまにか 栄養士がいなくなってたってたのにも 気づいてないかも。
色んな事が出来なくなってることも 気がつかない。
この大事なことを ちゃんと知ってこなかったことを 悔やむ!


さて、近藤さんの話が終わって 質疑応答の後
たねを守る会として
給食を 有機農産物に!ってのを 話し合う
こっちが 本題で お母さんたちが 活発に 案を出し始めたけれど その間も 近藤さんの話しが 頭をぐるぐるしてた。
近藤さんの話し聞いたから 給食に ちゃんとお金をかけて 欲しい!って 思いも 高まり
いっそ 給食無償化の署名にしては? とか、

おーっ!それ いいねー!署名 集めやそう。なんて 思ってた。
だけど 
無料になったって 委託されて 大規模センターでは 食事レベルは 上げられるかは 舵を切る人に委ねられている。

無料こそ 落とし穴があるのだ。
遠くても 安いもので 一括されてしまう可能性だってある。
私たちの願いは 質の良い物を 食べて欲しい。それが 伝わらなきゃ意味がない。
そして 岡山市の例を見ると それを 見守り 舵を切る人が 各校にいることが とても理想的なことが わかる。

ここを 守っていく 手伝う方が 大事な気がしてきたし 手取り早くない?

他の市だって レベル上がって欲しいけど 県内で 優良例を 作り上げるほうが 全体が 変わるの 早いんじゃなかろうか?

岡山市の学校給食をみんなで良くする会では 給食カフェなど で 皆んなに 知ってもらう場を 模索し始めた矢先 コロナで 停滞中だけど 要望があれば やりますよー!とのことだから 先ずは 岡山市ママさん 頼んでみては!

これは どうしても 知らせたい!どうしたらいいか考えたり 本音で 話せる 少人数のシェア会みたいな場が あちこちで あったら それぞれ 自分の意見を持ちやすいよな。やりたいな。

この後 第2部 岡山たねをまもる会の本題へ
続く。
やっぱり食!なのだ。