不思議な世界Ⅱ | ぷちまるるのぷちサンプル日和

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『大丈夫?アリス。』

『あ、あ、アヒル…』

『僕たちのこと忘れちゃったの?』

『仕方ないよ、だってアリスが前に来たのは5歳の時だもん』

『5歳?私、此処に来たことあるの?貴方達、私を知ってるの?』

『アリスは5歳の時此処に来たんだよ。』

『そうだったの…じゃぁ白いウサギさんを知ってる?』

『知ってるよ、バロンだろ。』

『でも何処に居るかは知らないよ。』

『この先に居る動物に聞いてごらんよ。』

『分かった、ありがとう』



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『うーん、動物って言っても何の動物かも分かんないし、何処へ行ったら良いんだろう。』



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『ん…?あそこに居るのは…』



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『えっとー・・・こ、こんにちは』

『アリス!』

『ホントだ、アリスだ!』

『やっぱり貴方達も私を知ってるのね。』

『アリスは覚えてないの?』

『ごめんなさい、私は覚えてないわ』

『そうなんだ…ところでどうしたの?』

『白いウサギさんを探してるの。』

『バロンのこと?』

『そう、そのウサギさんに此処に連れて来られたの。でも見失っちゃって…』

『バロンに逢いたいなら女王様のところへ行けば良いよ。』

『女王様?』



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『はい。この招待状を持っていれば、女王様のお城に入れるよ。』

『あ、ありがとう。』

『気をつけてね。』


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『うーん、招待状か…。でもこれだけ持っていても何処へ行ったら良いのか…』



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『何かお困りかにゃ?』

『猫さん…』

『あのね、私白いウサギさんを探してるの。それで女王様のところへ行く招待状を貰ったんだけど・・・

何処へ行って良いのか分からなくて』

『そんな事かにゃ、ちょっと待ってにゃ。』



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『それなら私が案内するにゃ。』

『きゃぁ!猫さんが人間に!』


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『私が案内するにゃ。一緒に行こうにゃ。』

『うん、ありがとう。』


・・・第5章へ続く