2024年21冊目
先日読んだ『かぐや姫の結婚』が読みやすかったので
同じ作者の本で気になったタイトルの本を読んでみました。
一条天皇
円融法皇
東三条院藤原詮子(円融天皇の妻・一条天皇の母・藤原道長の姉)
花山法皇
上東門院藤原彰子(一条天皇の中宮・後一条天皇の母・藤原道長の娘)
三条天皇
天皇なのに臣下にないがしろにされてしまったり
天皇の妻になったけれどもそれは決して自分で選んだ道ではなかったり…
6名の性質の異なる孤独について書かれています。
なぜ孤独を感じたかというと
傍らに常に彼らを不幸にする奸臣がいたからのようです。
藤原兼家、兼家の息子である道隆と道長は本書を読むと
横暴でなかなかヤバい奴です(笑)
作者は最後に、愛息から皇族の身分を取り上げ
「源」の氏を与えて臣下に落とした桐壷帝は賢明だったのではないかと書いています。
確かに母親の桐壷更衣には強い後ろ盾はないし
かわいい息子が奸臣たちに利用されるとわかっているなら
そこから出してあげたいというのが親心かも。
紫式部はどのような想いでこの設定にしたんでしょうね。