唯美主義的傾向の強い作品群が
ウォルター・ペイターが提示した
「全ての芸術は音楽の状態に憧れる」
という、有名なテーゼを
バーン=ジョーンズなりに具現化した
待望のエドワード・バーン=ジョーンズ展に足を運びました
そして思ったとおり、三菱一号館の素晴らしい展示室にふさわしい
バーン=ジョーンズ展覧会だったことに賛辞を贈りたい
ラファエル前派との展覧会はあっても
彼だけの個展は初めての開催です
《眠り姫》―連作「いばら姫」
こちらを観ることが出来るなんて感激でした
彼の描く女性の表情に目を奪われます
時を忘れるほど
ワイド230cmを超す大作でございます
眠りこそ、彼が求めてやまなかった
「運命の車輪」
右側に描かれている男性は
上から順に、奴隷、王様、詩人といわれ
運命の女神フォーチュンが手をかける
運命の車輪に身をゆだねています
「牧神の庭」
こちらも初めて目にする作品で
ユニークな表情で笛を吹く牧神パン
泉のほとりには葦、トンボにカササギ
のどかで平和なシーンを描いています
さあ、いよいよ日本初公開の連作4点です
「ピグマリオンと彫像」
キプロスの「ピグマリオン」は女性の彫像を造ったが
あまりにも美しく生身のように出来上がったので
その彫像を愛してしまった
ピグマリオンから救けを求められたウェヌスは
この彫像に生命を与え
この物語は
古代ローマの詩人オウィディウスの「変身物語」に端を発し
モリスの「ピグマリオンと彫像」から
バーン=ジョーンズの連作画に連なってきたのである
彼の活動にはイタリアが大きな影響を与えており
作品のある彫刻のような肉体美を誇る人物は
まさしくミケランジェロの影響が色濃く表れている証でしょう
さて最後にゴージャスな絵画を
エドワード・バーン=ジョンズ原画/モリス商会制作
「東方の三博士の礼拝」
ウールと絹でできた美しいタペストリー
そのサイズは250cm×370cmほどになります
圧巻のこのタペストリー
イヴ・サン=ローランとベルジュのコレクションのひとつであったが
オルセー美術館に寄付されたことは記憶に新しい
この手の込んだ作品にインスピレーションを受けた
サン=ローランの作り出すモティーフやマテリアルは
それこそ見事としかいいいようのない素晴らしいモードだった
真の芸術家同士が時代を超え
想像力を繋いでいく様を
こうして100年にも満たないであろう人生の中で
垣間見られることの幸せに心から感謝したい
エドワード・バーン=ジョーンズ展
はっきり申し上げて、素晴らし過ぎました










