子供・赤ちゃんの発熱(1) 受診の目安 | こどもの病気・トラブル対処法

子供・赤ちゃんの発熱(1) 受診の目安

子供の急な発熱は心配になるものですね。

生後6カ月くらいまでの赤ちゃんはお母さんからもらった免疫で、あまり発熱することはありません。
しかし、その後3歳くらいまでの乳幼児期は、特に発熱しやすい時期です。

慌てず適切に対処してあげましょう。

高熱で脳に障害が残るのでは、と心配される方も多いですが、発熱だけで脳に障害が残ることはありません。
熱の原因と、発熱以外の症状の方がむしろ重要です。

普段から子供のようすをしっかりチェックしておき、病気の前兆に早めに気付けるようにしておきましょう。


【子供が熱を出したら】

体温は年齢や測り方、測る時刻などによっても違うものです。
熱があると思っても慌てずに、子供の様子をチェックしましょう。

子供は年齢が低いほど普段の体温も高いものです。
また、朝より夕方や夜の方が熱が高くなりますし、眠たいときは一時的に身体が熱くなることもあります。

一般的には、わきの下で測って37.5度以上、または平熱より1度以上高い場合を発熱と言います。
普段から子供の平熱を知っておき、いつもと同じ体温計、同じ測り方で測りましょう。


じっとしてられない子供に、30秒で検温
 体温計/オムロン けんおんくん MC670


【受診のめやす】

大至急病院に

・意識がもうろうとしている、ぐったりしている
・顔や唇の色がひどく悪い
・初めてのひきつけ
・40度以上の発熱
・3カ月未満の赤ちゃんの38度以上の発熱
・半日以上水分を受け付けない
・けいれん、強い頭痛、嘔吐が続く
・激しい下痢や嘔吐を伴い、おしっこがでない


診察時間内に受診

・38度以上の発熱
・発熱が1日以上続いている
・発熱に加え、嘔吐や下痢、せき、鼻水などの症状が見られる
・機嫌が悪く、食欲がない(乳幼児)


家で様子を見る

・熱が37.4度以下で、元気で食欲もある


発熱の際は水分補給が大切です。
微熱であっても、発熱に気付いたら、出来ればイオン飲料などで少しずつこまめに水分を与えてください。


ストックしておくと便利、発熱時の水分補給
    


【受診の際の注意点】

医師に伝えるポイント

・いつから、何度くらいの熱があるか(熱の変化を記録しておくとよい)
・発熱以外にどんな症状があるか
・水分や食事は摂れているか
・おしっこやうんちは通常通りでているか


病院にはいろいろな人が来ます。
発熱で身体が弱っている時に不用意に病院に行くことで、違う病気に感染してしまう場合もあります。
風邪や感染症を人に移さないためにも、違う病気に感染しないためにも、病院に行く際は親子ともにマスクをして行きましょう。


子供にぴったりサイズのマスク
 


解熱剤は乱用しない

そもそも発熱は身体の防衛反応です。
身体に入ってきたウイルスや細菌などをやっつけようとする身体の働きですので、無理に下げることはあまりよくありません。
それに、解熱剤は一時的に熱を下げるだけで、病気そのものを治すものではありません。

解熱剤の使用は、水分補給が出来ない眠れない、といった場合にとどめましょう。

また、大人用の解熱剤は子供には強すぎるので絶対に使用しないでください。
解熱剤の使用は医師の指示に従って、容量・用法を守りましょう。


再受診の目安

一度受診しても、その後症状が悪化したら再度受診しましょう。
熱が下がっても、咳が激しくなったり、吐いたりしたときも再受診を。

その際は、薬を指示通りに服用したか、ゆっくり休める環境だったか、なども伝えてください。

熱が下がっても、ウイルスや細菌が全滅したというわけではありません。
治ったと思って通院を止めたり、薬を飲むのを勝手にやめてしまうと再びウイルスや細菌が勢いを増すこともありますので、自己判断はせず、医師の説明をよく聞き、指示に従ってください。


【子供・赤ちゃんの発熱】

1 受診のめやす
2 対処法、ホームケア
3 症状と原因(発熱を伴う病気)


発熱時に役立つアイテム