哲学者の梅原猛さんが
亡くなられた。
法隆寺は、聖徳太子の怨霊を鎮めるために
建立されたと、さまざまな証拠から
実証分析した
「隠された十字架」を執筆された
梅原猛先生。
崇徳上皇の眠る白峯寺をたずねた、
西行法師のあるいた道を、
西行の路として現代に造作するときも、
梅原猛先生は関係者だった。
私が、怨霊の寺社を
すすんで、みずからひとり訪れる
旅人となった、
直接のきっかけとなったのは、
その、梅原猛先生でした。
心よりお悔やみ申し上げます。
梅原先生、西行法師の路、
ありがとうございました。
法隆寺の謎解きも。
先生の解説と、本のおかげで、
歴史の本当の謎が、
すっきりと、また、世にもおそろしい
真実となって、
私の人生そのものに、
多大な影響を与えてくれました。
私が、京都に長年暮らしていたのも、
その恐ろしい真実を知ればこそ、でした。
いまも、念渦巻く、
日本の都が、私のこころの故郷です。
先生のような謎解き哲学者は、
もう２度とこの国には、現れない。
残念でなりません。