【秋の絵本】いがぐり星人グリたろう | 赤ちゃんの絵本OKKU!

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秋の絵本なにかないかなーと思っていたら、なんだかそそられるタイトルの絵本を見つけましたstar+kira*


なにげに作者が気に入っている作家の1人『大島妙子』さんだし!!*


これは期待ですribbon*


いがぐり星人グリたろう (あかね・新えほんシリーズ)
定価:¥ 1.300+税
レビュー平均:赤ちゃんの絵本OKKU! 4.8(6人)
出版日:2006/10
出版社:あかね書房
読み聞かせるなら5歳ごろ~


 いがぐり星人グリたろう あらすじ


10月のある日、『ぼく』の家の柿の木に大きな大きな『イガグリ』がなっていた。


そんなバカな。とりあえず収穫。今夜は栗がたっぷり栗ごはん。


と思ったけれど、このいがぐり、どうしても割れない。


ためしに『ぼく』が、『ひらけー、くり』って言ったら……


静かに静かにあいて、なかにいたのは……


見たこともない変なやつ!!*


『いがぐりにそっくりだから、こいつはいがぐり星人だ』


『いがぐりから生まれたグリたろう!だね』


って、お父さんと『ぼく』がおおはしゃぎ。


お父さんは電気屋さんだから、壊れたいがぐり型の宇宙船をなおしてみてくれるんだって。


そうしてグリたろうは、僕たち家族と仲良くなった。


どんどん家族の大事な一員になっていった。


お父さんは、宇宙船を直すのをやめちゃったみたい。


でもそれでいい。グリたろうは、ずっとこのうちにいればいいんだから。


だけれど11月のある日……


おばあちゃんが買ってきた焼甘栗を見て、グリたろうは泣き出した。






 いがぐり星人グリたろう みどころ


このかんじ。小さい頃あったような。


父が山で捨てられたウサギを拾ってきたときとか、近所の人に呼び出されていったと思ったら、迷い犬をつれて帰ってきたときとか。


もうウチには犬がいるから、『新しい飼い主が見つかるまで』『本当の飼い主が見つかるまで』限定の家族。


でも生活していたら、そのうち『ずっとウチにいればいいよ』って気分になる。


『ぼく』のお父さんが宇宙船を直すのをやめちゃったみたいに。


『ぼく』がずっとこのうちにいればいいんだからって思ったみたいに。



だけれど、グリたろうが甘栗を見て泣き出したのを見て、やっぱり本当の家族のところに帰りたいのかなって思ったり。


でもでもやっぱり行って欲しくない。


そんな『ぼく』の心の葛藤がとても切ないです。



ヒゲの濃いおっさんみたいなグリたろうは『グリグリ』しか言わないのだけれど、


作者の大島さんが描く、グリたろうと家族の交流がほんとうに愛しく描かれていて


わかっているはずの結末には、きっと『ぼく』たち家族とおなじキモチになるんじゃないかなと思います。


秋にぴったりのチョットせつないお話です。


いがぐり星人グリたろう (あかね・新えほんシリーズ)
定価:¥ 1.300+税
レビュー平均:赤ちゃんの絵本OKKU! 4.8(6人)
出版日:2006/10
出版社:あかね書房
読み聞かせるなら5歳ごろ~



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