しばらくして、闇が還っていく時の凍てつく寒さに混じって風が吹きつけて来るのを感じて目を開いたグリンダは慌てた。
今にも飛び立とうとしているルゥルゥとエアリスがいたからだ。
「あー!グリンダが起きちゃったー!!」
「エアリス早くっ!」
二人はしっかりと手をつないで空へと登って行く。
「まて!」
立ち上がり追いかけようとするグリンダにルゥルゥは言った。
「絶対に帰らない!かーさまに伝えておいて!」
〈なんという往生際の悪さ‥…いや、なんという頑固さだ!〉
ルゥルゥが言い出したら聞かないのは承知している。
しかし、自分からも逃げ出そうとした事にショックを隠せない。
〈完全に疑われたな‥…〉
ショックを受けたけれど、何故か笑いもこぼれた。
〈全く‥…いつもながら手を焼くヤツだ‥…〉
グリンダは梢で休んでいた小鳥たちに〈王女は無事だ、見つけて追いかけている〉と城への伝言を頼むと後を追った。