木の根元の虚に座って小さな焚き火を守りながらルゥルゥは荷物に入っていた果物を食べていた。
エアリスは全く起きる気配がない。本当に力を使い果たしてしまったのだろう。
〈ルゥがワガママ言ったからだ‥…〉
自分を責めながら小さな癒やしの光を何度か与えてみたがエアリスの消耗は激しく、眠ったままだった。
火を絶やすとアンデットが近寄ってくるから、焚き火を落とすわけにはいかない。
膝を抱えて夜の静寂に耳を澄ましてみる。
ホゥホゥとフクロウの声が響き、カサカサと風が葉を揺らす音も聞こえる。
〈怖いなぁ‥…〉
一人がこんなに怖いとは思わかなった。
グリンダがどれだけ自分を守っていてくれていたか‥…
その存在の有り難さが身に沁みてわかる。
それでも戻りたくはない。土の王子と無理矢理結婚するくらいなら一生一人で良いと思える。
〈夜が明けたら大きな街道を探さなきゃだ‥…〉
そんな事を考えているうちにルゥルゥは居眠りを始めた。
そして、気づいた時には周囲をアンデットの群れに取り囲まれてしまっていた。