リンデンバウム23 | 中二病かーちゃんが書く物語

中二病かーちゃんが書く物語

いつか子供達が読むことを夢見て、恥ずかしがりなかーちゃんはこっそり小説を書いてみてる訳で(笑)
ピクシブ版がまとまって来たので、アメブロ版毎日更新中♪

ヘタクソなんで、気にしないでくだしぃ(● ´-` ●)
我が家の姫猫様たちの気ままな日常もお届け中(笑)

光の国の北側、木の国との境まてカイルを運んでグリンダは別れを告げた。

「ではまた会おう、カイル=グリーンよ。旅の無事を祈っておるぞ。」

「ありがとうございます。何から何まで助けていただいて‥…本当に感謝しています。」

グリンダに向かい跪くとカイルは深々と頭を下げた。

彼の目指す木の国の都と神殿へと続く街道は比較的安全な道だったし、所々に宿場街もある。

「日暮れまでに最初の宿場街に行って馬を手に入れたいんだけどな‥…」

笑いながら手を振り歩き出す後ろ姿をしばらく見つめてから帰路についた。

ゆっくり、ゆっくり飛んで様々な事を考えた。

明日行われるルゥルゥの婚礼の儀式。その裏にある謎。

夕べ遅くまで図書館で調べていたが、国史には平凡な記述しかなかった。

王の一族の事を書いた書物は金庫の中で、司書長に女王からの許可証を見せなければならない為に閲覧が出来なかった。

謎を解かなければ婚礼の儀式を止められない。

〈時間がないな‥…〉

悩む一方で女王の言葉が頭の片隅にこびりついている。

〈今ならまだ間に合うかも知れない。〉

何か一大事が起きるのを阻止しようとしていると受け取れたその言葉を信じるなら、ルゥルゥの婚礼の儀式を止めてはならないとも考えられた。

自分にしては珍しく〈優柔不断〉になっていると思いつつ城に帰り着くと、慌てるあまり転げながら番兵長が走ってきて思わぬことを告げた。

「グリンダ様、ルルーシュ王女を見ませんでしたか?!」
「ルルーシュを見なかっただと?一体何の事だ。彼女なら塔にいるのではないか?」

詳しい説明を求めると、次々に飛び立つ騎竜に指示を出しながら番兵長は言った。

「王女が居ないんです!」

グリンダは我が耳を疑った。