杏奈とは朝方まで話していた

オレ自身のことも話してはいたが

彼女の恋愛についても多くの時間を費やした

元彼と杏奈との宙ぶらりんな状態や

現在、好きになりかけている男性の話もした

杏奈は、恋愛経験の少ないオレから見ても魅力的な女性だ

時々、恐い時もあるけれど、情の深さと優しさは

オレでなくともわかるのでは無いだろうか

しかし、そういった良さが反対に自分を苦しめる時もある

相手のことを考えすぎて、自分の気持ちを押し殺したり

性格的には明るいため、相手に心のそんな所を感じさせず

いつの間にか自分自身を追い詰めたりするところもある

杏奈も実は悩んでもいた

彼女は恋愛という道の上を歩いている女性だ

決して、恋多きとは言わないが、22才の恋する乙女だ

その、彼女が新しい恋を選ぼうとしていた

しかし、彼女の情の深さからか、なかなか選びきれないでいた

離れようとすると、また引き戻される・・・・

その繰り返しだったのだ

二人が話している最中に、元彼から電話がかかってきた

元彼ではあるが、付き合いが無いわけではなく

連絡は取り合っているようではあった

その電話で、その彼は杏奈に対して結構きついことを言ったようだ

杏奈の仕事に対しての話だったが、彼は杏奈がどんな仕事をしているかは知らない

杏奈も彼には言うことも出来なかった

言ったとしても、彼には到底理解できないだろう

それは、杏奈から聞いていた話から想像も出来るし

事実、杏奈も彼との結婚を考えていたこともあったが

結局は、そう言う結果には至ってはいない

電話で話した後に、メールが送られてきたが今までの彼女であれば

メールを返信して、また元に戻っていようとしていたに違いない

オレは杏奈に言った。今まで何度となく同じ事を繰り返してきた

堂々めぐりを繰り返すことを望むのか、それとも新しい可能性に賭けてみるのか

彼女が、好きになりかけている男性が、大阪で会った「ダイさん」なのだった

彼は、変わっているオレから見ても変わっている

しかし、彼は彼女に言われたことに対して、自分で治そうとする

自分の意見を押しつけたりする事はなく、どうすれば

うまくやっていけるかを手探りでも探そうという気持ちはあるようだ

杏奈自身、30才という少し大人の男性の受け皿の大きさを感じたのかも知れない

前に進もうとするのか、逆戻りしてまた来る返すのか

今メールを返せば、また繰り返しになるのではないか

結局選ぶのは自分自身だが、オレは新しい可能性に賭けてみた方が良いと思う

そう杏奈には言ったのだった

結局、彼女はメールを返信することはなかった

あとは、杏奈とダイさんの二人がどうやっていくか

それだけの話である

大阪、東京という遠距離での恋愛になる

遠距離恋愛は、とても困難である

恋人になって、離ればなれになるのではない

離れた状態から、始めようと言うのだから

オレ自身が、いい例だ

恋人という恋愛も出来ていない状態での遠距離での関係

簡単にうまくいくはずはなかった

遠距離以上に困難な問題もある

オレが東京に住んでいたとすれば美穂との関係はどうなっているのだろうか

そう、考えたりはするが、もしなんて何の意味も持たない

今、この状態がすべてで、現実なのだ・・・・

外の光が少し差してきた、少し眠る事にした

2006/10/10 08:00 美穂へのメール
今日、広島に帰ります
杏奈とと朝方までずっと話しをしていました。恋愛の話しです。
内容は省くけど話している間に彼女の恋愛について、自分の考えを決めたようです。
本当はゆっくりと俺とも実際に会って話しがしたかったようです。
今横で寝ているのは、杏奈です。本当は、今いるのは美穂のはずだったかな?
ベットに横になって二人の事を語り明かしたかった。
他の人のことなど関係なくね。
美穂の気持ちを楽にさせてあげられなかった事を後悔してる。
逆に苦しめる事になったかと思うととても辛いよ。
米米CLUBの「君を離さない」
この歌の歌詞と同じ事を君に言えたなら俺自身もう何も後悔することはないだろうに…
息ができないくらい、メグをギュッと抱きしめたかったよ