あちこちと探した挙げ句、一軒の居酒屋のような店に入った。
残念ながら店の名前は覚えてはいない。
居酒屋と言ってもそれなりにおしゃれではある。
店員に最初は普通の席に案内されたのだが、彼女が個室がいいと言うので
少しばかり待って準備ができるのを待った。
一番奥の広さは2畳ほどであろうか、丸いテーブルの和室であった。
店員が注文を取りに来たが、サービスでスパークリングワインを出された

ほんの小さなグラスで一気に飲み干したが、あんなのはお酒の内に入らない
彼女はまたカクテルを注文し、俺は度数の強い酒を注文した。

「おにいさん、ここで一番強い酒は何?」と聞くと

「そうですね、ウォッカのスピリタスですね、96度あります」

「ほー、それちょうだい」

「飲み方は、どういたしましょう、ロックでよろしいですか?」

「うん、いいよ。ロックで、熱燗の大盛りで・・」

「えー、少々お待ちください・・・ちょっと聞いて参りますので」

「おーい、ごめん、ごめん冗談だから」

「もー、しげちゃんたら」と微笑む、みほ

「いや、やっぱ東京もんは洒落がわからんな」

「大阪だったら、うまく返すけどな・・」と俺

そんなこんなで飲み物を注文し、料理を注文する
さすがにもう入りそうにないが・・
「えーと、あっ、松茸がある・・しげちゃん、これ食べてもいい?」

「なに、松茸の七輪焼きか・・いいよ、輸入物だろうけど」

「うん、だけど美味しそう。ありがとう」

七輪で松茸を焼きながら話をした。

「あしたは、どうしようかぁ」

「まかせるよ、みほが行きたいところにいけばいいさ」

「そうだねぇ、遊園地にいきたいなぁ、行ったことがないんだぁ」
「そして、観覧車に乗ってみたいんだ。」

「そうか、俺は子供と乗ったことはあるけど女性とはないな」

「そうだぁ、お弁当を作ってあげるよ、おむすびと簡単なものしかできないけど」

「そらりゃ、嬉しい。うん、おむすびだけでも十分だよ」
「俺の夢がかなうわけだ、絶対頼むよ」
「いやー、すごい楽しみだな」

と言うわけで明日の約束をし、店を出た後彼女をタクシーに乗せ
ホテルへの道を歩いて帰った
しかし、みほと別れたとたん急に寂しい気持ちに襲われた。

「ちょっと、飲み過ぎたな・・・」

携帯を見る。大分前にメールが入っていた。
どうやら「あかり」のようだ

受信日 2006/08/12 22:54:46
メッセージ こんばんは 、東京一日目どうだった??
昨日は疲れて寝ちゃった^^;ごめんね><
あと2日楽しんできてねー♪

そのメールを見て返信した

送信日 2006/08/13 1:32:47
メッセージ おいおい、一緒に楽しもうって気持ちはないかい

受信日 2006/08/13 1:35:20
メッセージ だって私お盆仕事だもん^^;

受信日 2006/08/13 1:37:09
メッセージ 明日は何時にチャット入る?

受信日 2006/08/13 1:38:08
メッセージ うーん。。。特に決めてないよ
なんで?

受信日 2006/08/13 1:41:12
メッセージ なんかさ、急に声聞きたくなったな

受信日 2006/08/13 1:42:13
メッセージ なんで?東京楽しくないの?><;

受信日 2006/08/13 1:44:01
メッセージ 楽しいけどさ、ホテル帰ると寂しいよね

受信日 2006/08/13 1:45:47
メッセージ そっかー。。。
ホテル帰ったら疲れて即寝するほど楽しまないとっ!!^^

最初は勘違いで「あかり」からのメールと思いこんでしまった
途中で気がついたが、大阪の「かなこ」からのメールだったのだ。
バツが悪くそのままごまかしてしまった・・

ホテルのベッドに着替えもせず倒れ込んだ
あんなに食べて飲むのは久しぶりだった
楽しかったけれど、寂しさが急にこみ上げてきた
しかし、いつの間にか眠ってしまっていた・・・

朝一番に、22才の「あんな」と大阪の「かなこ」にメールを送っていた。

かなこへ
件名 おはよう
受信日 2006/08/13 7:40:47
メッセージ 昨夜は凄く酔っ払いだったよ。デートって感じだったけど、やっぱ相手は彼氏の元に帰って行くんだよね。それでも本当、ブチ恋愛と言うか恋人したな…

あんなへ
件名 おーぃ
受信日 2006/08/13 7:48:22
メッセージ 昨日は本当、デートしたよ。恋人気分になれたな。10時間もカミさん以外の女性と一緒に過ごしたのなんて20年振りだったな