やめたい。
あたしの見つめる先には確かに
この世界の景色が
映っている。
目の前には
光灯る
東京タワーがあるのに
それは
遠くて
手が届かない…
歩いても歩いても
届かなくて
近づくことなく
遠ざかることもなく
ただ一定の距離を
保ったままに
たちそびえているよ。
あたしの
進む道は
わからない
ただ
前に前にと
足を進めるけれど
周りにあるのはただ流れる景色だけで
自分はういていて
幾何学的な世界
あたしがあたしを見つけることができる日はくるのかな?
だれとつるむでもなく
誰と何かをするわけでもなく
ひとりただいるだけのあたし
それでいいんだ。
ひとりでいることが好きで
だれといても
それはただの空間で
心はひとり
どこかを向いて
いつもひとり。
ひとりでいる方が
ラクで
でも孤独は嫌で
寂しいのに
泣きじゃくることも
怒り狂うことも
すなおに口にだすことも
できない
ただのてくのぼう。
それでも自分がいるという空間を失うことが
さびしくて
勇気がなくて
立ちすくみ
佇むことしか
できない。
ねぇ
あなたたちはなにをみているのですか?
まちゆく人々に
尋ねてみたら…
どんな答えが返ってくるのかな―?
そもそも
あたしってなんなんだろう?
どうしてこんなにも
無力で
もがくことも
何もできないのだろう。
あたしが
生きてるこの世界は
どんな色をして
どんな表情をもって
どんなふうに変わるのだろう―?
人が存在する意味ってなんなんだろう?
どうして人は死ぬのに生きるの?
なんで?
存在する意味はあるの?
なにが
良いのかわからないよ。
みんな
笑ってても
こうやって
悩んで
考えて
我慢して
生きてるのかな?
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泣きたいのに 楽しいふりるのは
簡単なことだね
どうして一番愛おしいものだけ
どうして手のひらをこぼれ落ちてしまうんだろう
うつし絵 /新垣結衣
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