日本を離れていた1年6か月。
思い返せばたったの1年半なのですが、
置かれていた生活環境があまりにも日本とかけ離れすぎていて
帰国してからのこの2か月程、見るもの食べるもの全てが新鮮でした。
日本人なのに外国人として日本を観察しているような・・・不思議な感覚です。
この感覚はきっとあと数か月もすれば薄れてしまうと思うので、
今日はマダガスカルから帰国して改めて感じた日本の素敵なところを
この感覚が新鮮なうちに書き残しておこうと思います。
最近育て始めた豆苗。ブログの内容と無関係だけどUPする写真がないので笑
①どこもかしこも清潔!
帰国してまず感じたのが街の綺麗さ。
日本に帰国後の数日は、家から見える景色がどこもかしこもキラキラして見えました。
屋内にも道路にもペットボトルやらバナナの皮やらが転がっていることはなく、
道の端を得体のしれない液体が流れていることもありません。
こんなに車が走っているのに空気が綺麗で悪臭もなく、
野良犬や野良牛や野良チキンが街を闊歩していることもありません笑
マダガスカルで1年半ほぼ毎日行動を共にしていたリュックは、
日本に持ち帰った途端ゾッとする程汚く感じました。
私、こんな汚いものを毎日背負っていたの・・?笑
②細かいゴミの分別
久々に日本に帰ってきて戸惑ったのがゴミの分別。
出国する前よりもさらに分別方法が細かくなっており、
一体何が燃えて何が燃えないのか、ゴミ箱を前に戸惑うこともしばしば。
マダガスカルではそもそも整備されたゴミ処理場が無いので、
そもそも分別という概念がありません。
「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」ではなく「燃えろ!ゴミ!」といった感じです笑
日本は環境のことを考えてきちんと整備されていて素晴らしいな、と思う反面
ちょっと驚いてしまうくらいゴミが出るなと感じたのも事実です。
スーパーの野菜や果物は全てパックに包まれており、
ネット注文した商品は箱の中に箱が入り、
そのまた中で包装されているマトリョーシカ状態・・・
任地での買い物はカゴバック持参で、野菜や果物はそのまま量り売り、
肉や魚も新聞紙にくるんで渡されるためほとんどゴミはでません。
衛生面ではあまり良くないのかもしれませんが、
日本のパックや包装は見直す余地があるのかなと感じました。
③いつでも水が出る幸せ
以前のブログでも度々ご紹介してきましたが、
私の任地は断水が深刻な地域でした。
1年半の協力隊生活で一番ストレスだったことは?と聞かれたら、
語学でも活動でもなく間違いなく断トツで「断水」です。
帰国して最初にお風呂に入った時、
冗談抜きにこのまま天に召されてしまいそうな気持ちでした。
(きっと私の頭の周りにはキラキラしたお花が舞っていたことでしょう笑)
やっとこさ貯めた雨水を節約しながら3日ぶりに水浴びし、
水の節約のために2in1シャンプーを使っていた日々。
今ではリンスもトリートメントも思う存分できます笑
ただ、これもゴミ問題と同じく感じたのが、日々の生活の中で「無駄な水」が多いこと。
お湯が出るまで流しっぱなしの水や野菜を洗った後の水、お風呂の水など、
任地にいた時に喉から手が出るほど欲しかった大量の水が、
惜しげもなく流されています。
水の大切さを身をもって知ったので、
日本に帰国した今もかなり節水には気を使っています。
マダガスカルでの生活が無ければ気づけなかったと思うと、
あの日々の苦労やストレスは大切な財産だなと感じます。
自粛期間が明けて街に出られる様になれば、
また新鮮に感じることが増えていくと思います。
海外で暮らしていたからこそ感じられるこの感覚を
これからも大切にしていきたいと思います。
そして毎日お風呂に入れる贅沢さを噛みしめます・・・あぁ、幸せ!