Manahoana!(こんにちは!)
日本はもうクリスマスムードでしょうか?
任地でもちらほらフェティ(パーティー)の話題が出始めていますが、
日本と気候が真逆のマダガスカルは現在暑さ全開の雨期真っ盛り。
クリスマスの雰囲気はかけらも感じられません・・
今回は、これまで任地の農村で実施してきたアンケート結果について、
なかなか垣間見れない農村のトイレ事情と共にご紹介します!
農村の元気な子供たち
昨年から続けてきた「突撃おたくのトイレキャンペーン」。
首都から任地チルヌマンディディへと続く国道1号線沿いを巡り、
トイレの有無や健康、経済状況に関するアンケートを実施してきました。
農村の家の入口はびっくりする程小さい!
計11農村76名にアンケートを実施しましたが、
自分の家族専用のトイレがあると回答したのはわずか4名だけ。
平均して3~4家族で1つのトイレを利用していました。
任地の農村では1家族子供も含め6名程度いるので、
20名超で1つのトイレを使用する計算になります。
この狭い部屋になんと6人も暮らしています。
日本の様な水洗トイレならまだしも、
土に穴を掘っただけのトイレを毎日この人数で使うと・・・想像通りの有様になります。
アンケートの結果を見ても、家族に1つのトイレがある家庭よりも、
1つのトイレを複数家族で使っている家庭の方が体調を崩しがちであることが分かりました。
また、トイレ使用後に灰をかけて防臭&防虫予防をしている家庭が10件ほどありましたが、
いずれも予防をしていない家庭に比べると体調不良になる頻度が少ないことも分かりました。
この結果だけでも大きな収穫だったのですが、農民や子供たちと話していると、
今まで謎に包まれていたトイレ事情が少しずつ見えてきました。
例えば、マダガスカル農村の夜のトイレ事情。
農村の夜は電気もなく真っ暗のため、トイレまで歩くいて行くことができません。
そのため、夜間トイレに行きたくなった時には、
下の写真の様な小さなバケツに用を足して翌朝捨てに行きます。
「ポー」という小さな蓋つきのバケツ。市場でもよく見かけます。
また、農村のトイレにはもちろんトイレットペーパーはありません。
かといってお尻を洗う水もない・・じゃあどうするのか?
なんと、枝やトウモロコシの芯を代用するのだそう!(痛そう)
とある学校のトイレ。周りに散らばっている枝やらプリントがぺーパー代わり。
各家庭に1つずつ、家の中にトイレがあるのが当たり前の日本。
しかも便座が温かかったり、自動でお尻を洗浄してくれたりと、もはや魔法の領域。
そんな国で生きてきた身としては、いくら何軒ものトイレを見て回っても
実際の使用感はなかなか想像しがたいものがあります。
・・・そう。想像しがたいので、実は私も一度実際に使わせてもらいました笑
蜘蛛の巣&虫だらけで臭いもすさまじくおまけに真っ暗。
土の上には腐りかけの板が渡してあるだけなので、今にも崩れそうな状態。
見た目通り、見た目以上に最悪な使用感でした。
これを毎日使っているのかと思うと本当にゾッとしてしまいます。
ここまでは少なくとも村に一つはトイレがある農村の話だったのですが、
アンケートを行った11農村中、1つだけ村に1つもトイレがない農村がありました。
次回は、今後活動でフォーカスを当てていくこの「トイレ無し村」について
ご紹介していきたいと思います。
後光に照らされ光り輝くトイレをバックにパシャリ笑