ふと自分のブログを見返していると、
1年前に「番外編 マダガスカルの不思議」というタイトルの記事を見つけました。
まだマダガスカルに到着して2週間ほどで右も左も分からなかったあの頃。
あの時感じた不思議は、1年経った今となってはもはや日常になりつつあります。
ただ、それだけ新鮮な出来事が減ったかというとそういう訳ではなく、
1年経ったからこそ感じる不思議な発見が、日々わんさか見つかります。
今日は、1年暮らしてみて改めて感じたマダガスカルの不思議をご紹介します!
故障した車を人力で動かす光景も、もう見慣れたもんです笑
その1:トイレはOK!シャワーはNG?
前回ご紹介した同僚50名超との出張時の出来事。
始めに寝泊まりした宿にはシャワールームが1つしかありませんでした。
シャワーと言っても、鉛筆の先ほどの水をバケツに溜めながら浴びるマダスタイル。
しかも、宿にある唯一のトイレがこれまたシャワールームの中という最悪な状況・・・。
トイレもシャワーも使えない状況に見かねた同僚が、
「私はシャワーを浴びるけど、トイレに行きたければOKよ。ただし、小の方ならね。」
と声をかけ始めました。
シャワーとトイレの間に仕切りはないため、当然お互い丸見え状態なのですが、
あまり気にしていない様子・・・ところが!
「時間節約のために一緒にシャワー浴びる人いる?」と私が声をかけると、
「それはちょっと恥ずかしい・・・」という反応。(これはマダ人同士でもダメみたい!)
トイレを見られるのはOKなのに、裸を見られるのはNGというのは何とも不思議。
というのも、マダガスカルのお母さま方の授乳スタイルは衝撃的な程オープン!
道端だろうとバスの中だろうと、清々しいほどに丸出しなのです笑
トイレや授乳はOKでシャワーはNG。
日本人的感覚では逆の方が抵抗がありますが、そこも文化の違いなのでしょうか?
その2:米がなければ始まらない!
マダガスカルの主食は日本と同じく米。
ただ、米への執着心は日本人の比ではない程強そうです。
出張中、とある日の昼ごはん。
その日は遠方でプログラムがあったため、昼食は道中で買ってバスの中で食べることに。
サンドイッチやパンなど、簡単に食べられる物で昼食を済ませました。
私としては、それでその日の昼食は終了のつもりでいたのですが、
15時頃に宿へ戻ると再びご飯を炊き始める同僚達。
私「あれは何ご飯なの?夜ご飯?」
同僚「昼ご飯だよ!」
私「でもさっきパン食べなかった?」
同僚「パンは食べたけど米は食べてないよ」
まぁ、確かに・・・笑
どうやらマダガスカル人にとっての食事は、米なしには始まらない様です。
昼にパンを食べ、15時に大盛りの米を食べ、夜にさらに大盛りの米を食べる。
そして翌朝用意されるのも盛りに盛られた米!米!米!
1年経っても、私の胃袋はマダガスカル人に追い付けていません笑
出張中ある日の晩ご飯。
同僚達はこれっぽっちの卵の切れ端だけで、この3倍の米を食べます。
その3:女性のショートヘアは人気なし?
個人的な話になりますが、日本にいる頃は長らくショートヘアだった私。
任地到着時には、既に肩に届くまで髪が伸びていたため、
職場の同僚たちは私の髪が短かった頃のことを知りません。
ある時、ショートヘア時代の私の写真を見た同僚に、
「なぜこんな少年みたいな髪型にしてたの!今の方がずっといい!」と驚かれました。
確かに、任地では髪の短い女性を見ることはほとんどありません。
エクステで伸ばした髪を編み込んだり、お団子にするのが主流です。
エクステを使って器用に編み編み。親子や友達同士で編み合います。
縮れ毛で髪を伸ばしたくても伸ばせない彼女たちにとって、
せっかく伸ばせるのに短く切るなんてもったいない!という感覚の様です。
「どうすればそういう髪になれるの?羨ましい!」とよく言われますが、
純日本人顔の私としては、彼女たちのくるんとカールした長いまつ毛が羨ましい!
・・・お互いに無いものねだりですね笑
マダガスカルの田舎暮らしも1年が経過し、良くも悪くも色んなことに慣れてきました。
「初めて」を経験する新鮮な感覚を忘れない様に、
残り1年も色んなことを見て、聞いて、食べて、感じていきたいと思います!
首都で雨上がりに見かけた大きな虹。