令和明けましておめでとうございます!

とはいえマダガスカルにいる今、その実感は全くありません。

 

新元号のスタートや東京オリンピックなど、日本の歴史的瞬間を異国で過ごすという・・・

まわりまわって逆に貴重な経験かもしれませんね笑

 

年が明けてからは怒涛の勢いで日々が過ぎ去り、

気づけば派遣からもう半年が経過しようとしています。

(そして気づけば前回のブログ更新から1か月以上経過していました・・・)

 

今日は最近はまっている小説「魔女の宅急便」と協力隊活動を重ねながら、

この半年間の変化を振り返っていきます。

 

 

 

 

日本人なら知らない人はいないといっても過言ではないジブリ映画「魔女の宅急便」。

先日、その原作である「魔女の宅急便シリーズ(角野栄子 作)」をkindleで大人買い。

児童小説と思って舐めていましたが、これがなかなか面白い!

 

13歳の主人公キキが、親元を離れ知らない町で魔女として独り立ちしていくストーリー。

このストーリーが協力隊として異国に派遣された自分の状況と見事に重なるのです。

 

 

小説版「魔女の宅急便」。映画の設定は全6冊中1冊目のみ!

 

 

半年前、知らない町どころか言葉も通じない国にやってきた自分。

用意された仕事もなく、友達もおらず、見た目の違いから奇妙な目で見られる日々。

 

慣れない気候やほぼ機能していないインフラの影響もあり、

文字通り一日一日を「生き抜く」のに精いっぱいの半年間でした。

 

 

毎日疲れ果て、唯一ホッとできる家での食事は大抵こんな感じ笑

 

 

それでも、気づけば同僚達と他愛のない会話で笑い合ったり、

週末を一緒に過ごす友人ができたり、やりたい活動が徐々に見え始めたりと

半年間でずいぶんとこの国や任地の生活・人々にに馴染めてきた様に感じます。

 

それをひしひしと感じたのが、先日半年ぶりにお邪魔したホームステイ先での出来事。

9割以上何を言っているのか理解できず、妄想とジェスチャーで会話していた半年前。

それが、気づけばお互いの近況を報告し合えるほどに!

まだまだ言語の壁は高く、ダメダメだなぁと落ち込むこともありますが

少しずつでも成長している自分に気づけた感慨深い一日でした。

 

 

同僚と一緒にマダガスカルの米菓子「koba(クバ)」作り

 

 

活動先の可愛い子供たち。町で見かけると「トモコォォォ!」と手を振ってくれます。

 

 

小説の主人公キキも、たった一人知らない町に降り立ち、お金も仕事も友達もなく、

真っ黒な魔女の服のせいで町の人々から距離を置かれる辛い日々を過ごします。

 

「誰も私を必要としていないんじゃないかしら?」そんな不安を感じながらも、

懸命に自分にできることに挑戦し、小さな一歩一歩を積み重ね、

徐々に「魔女の宅急便」として町の人々に見守られながら成長していくのです。

 

「自分がこの町にいることで、

町の人たちにちょっとした喜びやちょっとした驚きをふりまいている」

 

帰国まであと一年半。これが長いか短いかは、その時々で感じ方が変わりそうです。

落ち込んだ時には小説のこの一節を思い出して、前向きに進んでいこうと思います。

 

 

※しつこいですが、小説「魔女の宅急便」おすすめです!

協力隊員には「そう、それ!」と共感できるポイントがたくさんあるはず・・・