竜馬がゆく | バベルの図書館

竜馬がゆく

竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)/司馬 遼太郎

「 人生を楽しむということ」

第100回目位の竜馬ブームがやってきたようです。


日本人はよほどこの人物が好きなようで、設定や登場人物をアレンジしながら、何度となく様々なメディアで取り上げられてきました。


そこで竜馬物で何か一冊ということで、定番ですが司馬さんの竜馬がゆくを載せたいと思います。


この作品でも司馬さんは史実をベースに淡々と語りながらも、何故かドラマティックに行間を読ませてくれます。そして時代の閉塞感を打ち破る象徴としてある種ステレオタイプに受け止められがちな竜馬という人物を、何か人生を大いに楽しんだ一人の快男児として颯爽と描いています。


司馬さんは明治時代の狂信者ですが、制度やシステムではなく、その時代をひたむきに熱意を持って走り抜けた人々に憧憬の眼差しで焦点を当てています。そしてその人物を決して判断する事無く、いつも静かに物語を終え、読者に後を委ねます。この作品でもそのスタイルは貫かれているようです。(ただ司馬さんは結構大物しか相手にしないところが藤沢周平と違うところでありますが)。


様々な竜馬伝がありますが、竜馬の人生をたどる基本書として一度読んでみるのが良いかと思います。


難易度 ★★☆☆☆
インパクト ★★★☆☆
泣ける度 ★★☆☆☆
笑える度 ★★☆☆☆
怖い度 ★★☆☆☆
考えさせられる度 ★★★☆☆
推定読了時間 5時間(一巻)