LIAR GAME | バベルの図書館

LIAR GAME

LIAR GAME 11 (ヤングジャンプコミックス)/甲斐谷 忍

「騙す事の快感 」

ライアーゲームが面白いです。

ある限られた条件の中で、人が苦闘し、試行錯誤し、命がけで乗り越えていくという設定はスパイ大作戦にせよ、カイジにせよ、とにかく人の好奇心をかきたててやまないものです。


TV化、映画化もめずらしく成功しており好評なようで、個人的には映像の方が面白いのではと思えるほどキャストとシナリオ、音楽がマッチしています。松田翔太は雰囲気出ていますし、鈴木一真演じるヨコヤの切れっぷりは最高です。

ゲームというのは確率という定量的な側面と、心理という定性的な側面が振り子のように揺れ動きながら勝敗に結実していきますが、そこが何か人生の縮図のようであり、人を引き付け時には破滅させます。この作品でも両者のバランスをうまくとりながら最終的には大逆転に繋がっていく「王道」を見せてくれます。


ただこうした作品の常として、ゲーム設定とシナリオ作りに相当な困難を伴うようで、ヤングジャンプでは不定期連載になってしまっていますが、同誌掲載のGANTZと共に気長に続きを待ちたいと思います。

それにしても人を騙すのは良くない事と言われながら、騙すことにこれほど快感を感じてしまうのは人の業なのでしょうか。「騙されるより騙すほうがつらいんだよ」と嘯いた詐欺師の台詞を何故か思い出してしまいました。


難易度 ★★☆☆☆
インパクト ★★★★☆
泣ける度 ★★☆☆☆
笑える度 ★★☆☆☆
怖い度 ★★☆☆☆
考えさせられる度 ★★★☆☆
推定読了時間 1時間(一巻)