ピューと吹くジャガー | バベルの図書館

ピューと吹くジャガー

ピューと吹くジャガー 18 (ジャンプコミックス)/うすた 京介


「 世界に届け、ジャガーの笛 」

日本の漫画は本当に多種多様で、あらゆるジャンルを網羅していますが、その中でひっそりと(?)、それでいて力強く脈々と生き続けるジャンルに「ナンセンスギャグ」があります。今日はその中で孤高の輝きを放つこの作品を紹介します。


ナンセンスギャグですので設定等を説明してもあまり意味がないのですが、短く言うと”縦笛”というノスタルジックな楽器に魂を燃やす若者達の話です。 また、うすた作品ですのでマサルさんや武士沢レシーブ同様、学校など身近なシチュエーションを使って、そこからの予測不能の”外れ感”を楽しませてくれる逸品です。


日本の漫画は広く世界に発信され愛好されています。また中国や韓国なども漫画やアニメをコンテンツ産業の中核として育成しようと必死に日本をキャッチアップしようとしており、最近はレベルの高い作品も見られるようになっています。


ですがそれらは基本的にストーリー漫画です。どの国でも演劇や文学の歴史はあるため、ストーリー漫画の土壌はあるためだと思います。ですが私の知る限り、ナンセンスギャグをここまで洗練させた国、させられる国は世界中で日本だけだと思います。(イギリス辺りはミスタービーンなどを見ていると、近い感覚を持っているように見えますが、彼らは”ウィット”というのを大切にして気取ってしまうため、ここまで突き抜ける事はないでしょう)。


寿司や漆器と並ぶほどの独自性を発揮するこのジャンルが、世界に通じるかどうかはまったく未知数ですが、もし遠い異国の人から「ジャガー最高だね!」と言われる事があったら、その国とは一生仲良くできそうな予感がします。


難易度 ★☆☆☆☆
インパクト ★★★★★
泣ける度 ★☆☆☆☆
笑える度 ★★☆☆☆
怖い度 ★★☆☆☆
考えさせられる度 ★★☆☆☆
推定読了時間 0.3時間(一巻)