ぼくを探しに | バベルの図書館

ぼくを探しに

シェル・シルヴァスタイン, 倉橋 由美子, Shel Silverstein
ぼくを探しに

「素直に真っ直ぐころがってみると、きっと良い事がある」


今日はライブドアの家宅捜索やヒューザーの証人喚問と注目されるニュースの多い一日でした。


事の評価や良し悪しを語るには時期尚早ですし、多くの意見/コメントがでているためここでは特に述べませんが、その代わりにこの作品を紹介したいと思いました。


自分には何かが欠けていると感じている主人公のO(オー)が、その足りない何かを探して転がり続け、やがて求めていたはずの物を見つけます。ですが彼は欠けていたもの以上に大切な心の有り様を手にする、そういった絵本です。


努力し、何かを目指す事、欲しい物を手にしようとする事は決して間違った事ではありません。むしろ大切な事だと思います。ですがそのために、手段を選ばず他人とひたすら戦い、欺きながら突き進む事。そしてその結果得られる物。そこには充実感や満足感はあるかもしれません。ですが平穏ややさしさ、心の澄み渡るような感覚には至れないような気がします。


時には立ち止まりながらやさしく転がっていくオーのように、何かを見つけながら同時に何かを失っていく、そうした自分を素直に見つめ直していける心。そうして見つけた何かの中にかすかに在る物の価値。そうした物を考え直す事が必要なのではと考えさせられました。


70年代に出版された本ですが今でも忘れられる事無く読まれ続けているようです。たまに読み返すと新しい発見のある価値有る一冊だと思います。


難易度 ★☆☆☆☆
インパクト ★★★☆☆
泣ける度 ★★★☆☆
笑える度 ★★☆☆☆
怖い度 ★☆☆☆☆
考えさせられる度 ★★★★☆
推定読了時間 30分