パンク侍、斬られて候 | バベルの図書館

パンク侍、斬られて候

町田 康
パンク侍、斬られて候

「町田流。これも言葉の正しい使い方」

町田康さんの長編時代小説です。

最近生活にどうもリズムというか、勢いが足りないきがしてきたので、2度目ですが読んでみました。相変わらず変なテンションにいざなわれてとても有意義でした。(町田康作品を二度読むというのが読書の作法としてどうかな?とはちょっと思いましたが)。

きれぎれで芥川賞をとって小さくまとまったりしないだろうなと心配していたのですが、やはりパンクを自称するだけあって相変わらずのいかれっぷりが期待通りでうれしくなります。


キワモノであり、珍味でもあり、可燃物とでもいえるような氏の作品ですが、ちょっと物悲しさも漂わせているところがなんとも言えずよい趣です。暴走しながら泣いているようなそういった情景が思い浮かばれます。


この小説ではエンディングにもうすこしインパクトがほしかったところですが(Dead or Alive級のをちょっと期待していました)ブレヒト的異化効果やダダイズムにも通じる氏の作品は、ぼやけた脳を覚醒させるにはうってつけかと思います。


難易度 ★★☆☆☆
インパクト ★★★★☆
泣ける度 ★☆☆☆☆
笑える度 ★★★☆☆
怖い度 ★★☆☆☆
考えさせられる度 ★☆☆☆☆
推定読了時間 5時間