猪木詩集 馬鹿になれ | バベルの図書館

猪木詩集 馬鹿になれ

アントニオ猪木
猪木詩集「馬鹿になれ」

「一日だけ猪木と脳を交換してみたい」


個性豊かな人というのはそれなりにいるものですが、存命の日本人の中でアントニオ猪木ほどユニークで強烈な人はいないのではと思います。


理屈抜きに面白いですし、わけがわかりません。見ていると根拠なしに変な陽のエネルギーが伝播してきます。年齢とか時代背景とか育った環境とか、そういったものと無関係に周囲に己の風変わりな波動を伝えてくる。いい人なのか、悪い人なのかも判別しかねる。まったくもって貴重で孤高の存在です。


その猪木氏が書いた詩集がこの馬鹿になれです。おもわず唸るような詩もあれば、単なる日記のような作品まで、本人の異能が存分に発揮された非常に興味深い一冊です。ですがタイトルの伝えんとするところは非常に共感できます。人間頭で考えすぎると、否定的な要素ばかりを思いつき行動に移す事がなかなかできないものです。本当に馬鹿かどうかは別にして、敢えて悩むのをやめて前へ進む。そうした姿勢が停滞や苦境を打破し、人生を面白くしていくというのはある種の真理だと思います。


周りに非常に頭の回転が良いのに結果を出せない人というのがいたりします。頭の中で自己完結して行動に移らないためにそうなってしまうのですが、そうしたもったいない状況にある人にとってこの本はマインドチェンジのきっかけになるのではないでしょうか。


ただ猪木氏があえて馬鹿になっているのか本当に馬鹿なのかは永遠の謎ですが。。


難易度 ★☆☆☆☆
インパクト ★★★★☆
泣ける度 ★☆☆☆☆
笑える度 ★★★★☆
怖い度 ★☆☆☆☆
考えさせられる度 ★★☆☆☆
推定読了時間 1.5時間